仮想通貨ブロックチェーン技術は危険?成績証明書管理に技術活用!他に活用事例は?

IT NO IMAGE

2019年2月27日に、ソニー・富士通・富士通総研の3社が、外国人留学生の講座の受講や成績の記録をブロックチェーン技術で管理する実証実験を行うことを発表しました。

改ざんが難しく照合が容易であるブロックチェーン技術を用いることで、各留学生の能力を正確に把握できるようになるようです。

そもそも、ブロックチェーンと言う言葉は仮想通貨と言う単語と一緒に聞くようになりました。
昨今、仮想通貨に対して危険なイメージも付きつつありますが、果たしてブロックチェーンとは、どのような技術なのか、危険なのかそうでないのかについて調べてみました。

学歴詐称などに大きな打撃

学習や学歴の記録保持に関して、ブロックチェーン技術を用いる事例は既に始まっています。

2017年に、マサチューセッツ工科大学(MIT)は一部の修士課程修了者に対して、紙での卒業証書と同時にブロックチェーン技術で実現させたデジタル卒業証書を送っています。

スマートフォンのアプリでそれを確認できるようです。

またドイツの大学でもそれに力を入れて実現に向けており、今後は世界各地で行われると見込まれています。

ブロックチェーン技術は、改ざんが難しく照合が容易なので、世界各地で行われている学歴偽造に関して大きな打撃を与えれられることが予想されます。

また、学習履歴を閲覧することにより、その人の過去の成績が連続的に確認できるので、今後の受験において、その成績を全体として把握したデータが合否の結果に左右する可能性もあります。

ブロックチェーン技術とは台帳をみんなで持つこと

ブロックチェーンとは、「分散型台帳技術」と呼ばれる分散型ネットワークです。

ここで、台帳というものを思い出してください。

カレンダーのような形で、上にチェーンがついていて、下に日付の紙がついています。

ここでイメージするのは上記の形ではなく、日付の紙を連続的に横並びさせて、その紙の間に一つずつチェーンがついている、みたいな形です。

その日付の紙の中に書かれているものは、

1.複数の取引の内容

2.適当な数字(ナンス)

3.そして前の日付の紙とその日付の紙を繋いでいるチェーンの情報(ハッシュ値)

です。

これら3つをハッシュ関数という特殊な関数に代入することで、次の日付の紙と繋ぐさらに新しいチェーンの情報(ハッシュ値)が得られるのです。

このハッシュ値というものは、3つの代入する数字に少しでも違いがあれば、全く違う値を出します。

そしてこの台帳は、ネットワークを通して、全てのユーザーが持つことになります。

情報を収集する中央センターのようなものはありません。

ここが重要なのですが、もし誰かが台帳に改ざんを行うと、他の人が持ち合わせている情報と食い違いが出てきてしまいます。

そしてその台帳と他の台帳は、量と質において照らし合わせられ、改ざんした方が無効になります。

こうして、その台帳に書かれている情報の正確性を、全てのユーザーが担保することになるのです。

仮想通貨と相性がいい

私達が持っているお金は、その価値を発行している国家・政府が保証します。

それに対して仮想通貨は、これらのシステムによる記録の保持によってその価値を保っているのです。

相性としてはバッチリいい、と言えるものですね。

ブロックチェーン技術が抱える問題

しかし、技術にやはり完璧はありません。

生き馬の目を抜くようなコンピューター業界では、その脆弱性を探り、攻撃を仕掛けてくるクラッカーは後を絶ちません。

ブロックチェーン技術にはまだ様々な問題があります。

51%問題

まず挙げられるのは、「51%攻撃」です。

ブロックチェーンは、世界中のパソコンが取引の記録を保持し、食い違いなどがあった時には他のパソコンの情報と照らし合わせて、質と量においてその正否を判断する技術です。

ではもし、クラッカーがそのブロックチェーンの全体の質・量において51%を持ち合わせていたらどうなるでしょうか。

そのブロックチェーンの全てはそのクラッカーの思いのままです。

勿論、簡単に成功する話ではありませんが、状況によってはそれが成立する可能性はあるのかもしれません。

2013年に「Ghash.io」というビットコインにおいて、複数のユーザーが連携したら51%を超えそうになった、ということがあり、そのビットコインは値が下がりました。

機密性の保持

また、ブロックチェーンにおいてデータは公開されています。

そのオープン性がブロックチェーンのメリットですが、それは同時に機密性が低いことも意味しています。

ブロックチェーンを使って記録することが望まれない場合もあり、そういった場合の対策も必要です。

今後はどしどし使われる

しかし、課題があるにせよ今後は改良を続けながら、ブロックチェーン技術は使われていくことでしょう。

先月2月27日の衆院予算委員会で、麻生大臣は仮想通貨並びにブロックチェーン技術について言及し、「ブロックチェーン技術は、将来大きく化ける可能性がある」と述べています。

その言葉通り、仮想通貨を始めとする様々な場所で今後ブロックチェーン技術が使われることは間違いないと思われます。

現実のブロックチェーン技術の利用例

ロシアのモスクワ市議会は、電子投票システムにブロックチェーン技術を用いることを2月26日に発表しています。

また三菱総合研究所は、食品回収の大幅な効率化をブロックチェーン技術により成功しています。

銀行が協力しあい、ユーザーに対して適切なサービスを実施できるようなシステムを構築中の所もあり、今後ますますブロックチェーン技術は私達の生活にその力を発揮していくことでしょう。

身の回りにどんどん変化を与える技術

ブロックチェーン技術は私達の生活に対して、多大で様々な変化を与えることは間違いありません。

今後も注意深くその推移を観察しましょう。

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!