液体ミルクが売り切れで買えない!どこかで買えないの?日本で普及した理由は?

3月11日、日本初の乳児用液体ミルク(液体ミルク)である「アイクレオ」が江崎グリコより発売されました。

その反響と売れ行きは同社の予想を遥かに上回っており、実店舗や通販サイトでも品薄と売り切れが起きており、また、転売まで起きる事態になりました。

育児をする上で、新しい支えとなってくれるであろう液体ミルクですが、その浸透にはまだまだ課題が残されています。

今回は、液体ミルクの人気の理由や、需要と供給の面などについて調べました。

液体ミルク

乳児用に栄養分などを調整されたミルクは、粉状のものである「粉ミルク」が一般的ですが、この液体ミルクは液状でできているものです。

常温で半年ほどの保存がきき、使う際にはそれを哺乳瓶に入れるだけのお手軽なものです。

日本では馴染みがなく、使ったことがある人はかなり少ないでしょう。

欧米では一般的に販売されていますが、日本では液体ミルクに関する法律的な定義がされていなかった為、製造・販売をすることができませんでした。

ところが、2018年8月に厚生労働省が、乳児用液体ミルクの規格基準を定めた改正省令を公布、施行し、それによって国内メーカーによる製造・販売が可能となったのです。

江崎グリコの「アイクレオ」

そして3月11日に江崎グリコより「アイクレオ」が発売されたのですが、あっという間に人気商品へと駆け上がり、実店舗や販売サイトで品薄状態になり、予約待ちの現状となっています。

アマゾンの「粉ミルク」部門ではベストセラーランキングで一位を取っており、再入荷まで一週間待ちという状態もあったそうです。

ツイッターでも、「お店に行ってみたけど売り切れだった」という声は多く、中々手に入りにくい状態でした。

現在はかなり回復している

現状では品薄状態はある程度緩和され、アマゾンを始め各通販サイトでの購入、また実店舗での購入が可能となってきています。

また4月26日には明治より「明治ほほえみ らくらくミルク」が販売されますので、そちらでの液体ミルクの購入も可能になります。

必要とされる場面

あっという間に人気商品へと至ったこの液体ミルクですが、これは人気であるというより必要性が高い、という表現の方が似合うのではないでしょうか。

液体ミルクの最大のメリットは、お手軽ということです。

既にできているそのミルクを、哺乳瓶の中に入れれば準備は終わりだからです。

これが粉ミルクの場合は、必要な温度のお湯を用意しなければならないという手間があり、その一切が液体ミルクの場合にはカットできるのです。

とある液体ミルクを使いたい場面に関するアンケートでは、次のような答えが挙げられました。

◯災害時

◯お出かけ

◯家族や委託した保育者に預ける時

◯自分が体調不良

◯急いでいる時

◯夜間の授乳

などです。

こうしてみると、この「液体ミルク」というものの便利さがよく解ります。

メーカーの事情

ただ、液体ミルクを供給する側である販売メーカーからすれば、この液体ミルクはいまいち手を出しづらい商品のようです。

牛乳販売メーカーである森永乳業やアサヒグループ食品は「現状では検討中」とし、製造・販売に関して具体的な発言を控えています。

これは無理もない事情があるのです。

液体ミルクは乳幼児向けの飲み物でありその対象は0歳から1歳の乳幼児です。

少子化が進む現在、売れ行きに関して不安を覚える所は少なくないのです。

出生数は年々最低値を記録しており、厚生労働省の調べでは、30年の出生数は92万1千人と過去最小値となっています。

この数字は日本の人口で考えれば1%を切るものであり、思っているよりニッチな層に対する商品という側面もあるのです。

また生産コストも粉ミルクに比べて高く、その価格は3倍を見込まれています。

また認知度も低く、天災の際に市が市民に対して贈った所、その使用は0だったケースもいくつかあり、その辺りもメーカーとしては気にしているようですね。

国による後押し

しかし、この商品の人気の理由は、育児の負担の軽減であり、また育児の新しいスタイルの構築に繋がることにある、と言えるはずです。

それは少子化に対する一つの方法であり、国にとっても意義のある話です。

小池百合子さんは「災害時にも使える乳児用液体ミルクの普及を図る」を公約として2016年の都知事選に臨んでいます。

2017年には自民党で液体ミルクに対する勉強会が開かれています。

また内閣府でも男女共同参画会議で議題として取り上げられ、災害時のみならず育児支援としても有効であるとの認識が、男女共同参画担当相の加藤大臣より発言されています。

国にとって意義のあることで、国民の需要とメーカーの供給に対して差が見られる、となれば、やはり国による後押しが必要と言っていいでしょうね。

昨日の参院本会議で、液体ミルクの原料となるホエイ(乳清)を輸入する時に掛かる関税率引き下げを盛り込んだ、改正関税暫定措置法が全会一致で可決し、4月1日に施行されます。

これによってメーカーは液体ミルクを作る為の原材料の調達に対し、ハードルが少しは下がったと言えます。

今後も国や政府による後押しは、何かしら行われるのではないでしょうか。

育児の手助け

液体ミルクは子育てに対してかなり便利なものであることは間違いありません。

それは女性のみならず、男性の育児参加に対しても効果の出るものです。

授乳に関し悩みを抱えている人達にとって、心強い味方である液体ミルクが、さらに普及していくといいですね。

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