ホワイト国除外撤回でGSOMIA維持!韓国のカード日本政府対応や世論の反応は?

先月22日に韓国政府によって破棄が進められた日韓のGSOMIA。

韓国としては日本政府によるホワイト国除外を撤回させたい狙いがあり、現在でもたびたび交渉カードとして用いています。

報道されたところでは、日韓議員連盟として韓国へ訪問していた河村議員がイ首相よりその提案を持ち掛けられたことが判明しています。

この提案に日本政府はどのような対応をしたのでしょうか。

また世論の反応はどのようなものなのでしょうか。

今回は、韓国がホワイト国除外の撤回でGSOMIAを維持するとの提案を持ち掛けたことや、それに対する日本政府の対応、世論の反応などについてまとめました。

韓国によるGSOMIAの維持とホワイト国除外の撤回の提案

日韓議員連盟の河村幹事長は8月31日から9月3日まで韓国を訪問しており、その時に韓国首相である李洛淵(イ・ナギョン)首相と会談しています。

そしてイ首相から

◯日本政府による「韓国のホワイト国除外」

◯韓国政府による「GSOMIAの破棄」

をセットで元に戻す、という提案を受けたことが報道によって判明しています。

先月31日から3泊4日の日程で韓国を訪問した河村建夫・日韓議員連盟幹事長(元官房長官)は3日、「韓国のGSOMIA(軍事情報包括保護協定)終了決定、ホワイト国から韓国を排除した日本の措置の2種類をセットで一緒に元へ戻すということはどうだろうか、という提案を韓国側から受けた」と話した。

引用元:ヤフーニュース(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190903-00000042-cnippou-kr)

GSOMIAの維持とホワイト国除外の撤回の提案に対する日本政府の対応

このイ首相の提案に対し、河村議員はホワイト国除外は徴用工問題によるものであると返しています。

また帰国した河村議員から報告を受けた安倍首相も、徴用工を巡る問題の解決こそが先決としてその提案を退けています。

河村氏は「スタートは元徴用工問題だから、これはこれで検討しなければならないと話した」と紹介した。

引用元:ヤフーニュース(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190903-00000042-cnippou-kr)

河村幹事長はこの日午後、日本の首相官邸で安倍首相に訪韓結果について報告した。安倍首相は李首相からの提案について「(韓日対立の)根幹にある徴用を巡る問題の解決が最優先」「これは国と国との約束なので、制度を守らねばならない。それが全てだ」と述べたという。

引用元:ライブドアニュース(https://news.livedoor.com/article/detail/17028628/)

GSOMIAの維持とホワイト国除外の撤回の提案に対する世論

ネットでは、GSOMIAの維持を交渉カードにすることの疑問・批判や、日本政府の決断の評価が主にされています。

「募集工の話とホワイト国の話は話が別だろ。

募集工の話が解決したからと言ってホワイト国に戻るわけではないとはっきり言わないと、また話をそらされるぞ。」

「徴用工問題の解決が最優先。当然です。GSOMIA破棄は韓国が米国から怒られて失敗したものであり、これをまだ自分たちの使えるカードと考えていること自体が大間違いで理解不能。
失うものが大きいのは韓国であって、日本にとってはどうでも良いカード。交換は成立しません。安倍首相の判断を強く支持します。」

「貿易問題と軍事協定がセットになる国も珍しいね
何でもかんでもケチ付けてくる国では当たり前かもしれないが
そろそろ足元の経済が危うくなってきたのでいつものする寄りだと思いますが
日本政府には今の状態で進めて欲しいですね」

引用元:ヤフーニュース(https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20190903-00000074-jij-pol)

この問題に対する「国民の意志」と「政府の方針」は、同じ方向を向いていると判断して間違いないと言えます。

韓国がGSOMIAの維持とホワイト国除外の撤回の提案を繰り返す理由

韓国政府はGSOMIAの破棄の撤回を交渉カードにしており、たびたびその話が持ち上がります。

しかし、その話が韓国側から出されると日本側は全て上記のような理由を元に即座に却下しています。

それにもかかわらず何度も繰り返し交渉カードとして使い続けるのは、どのような理由があるのでしょうか。

韓国がGSOMIAの維持とホワイト国除外の撤回の提案を繰り返す理由:責任問題

韓国政府がGSOMIAの破棄を交渉カードとすることに対して、日本のみならずアメリカからも自粛するよう求められていました。

実際のところ、日本としてはGSOMIAによる韓国からの軍事情報の取得はそれほど重大視していないと言われています。

日本のGSOMIAの維持の目的は、軍事同盟を結んでいるアメリカとの情報のすり合わせにおいて歩調を合わせることであるとされています。

つまりアメリカこそが日韓のGSOMIAの最大の利益者であり、このカードを用いることでアメリカが日本に対して説得に動くことを期待しているのです。

ところが実際にはアメリカはそんな駆け引きにはまるで応じず、GSOMIAの破棄を行ったことに対して韓国に異例の強い批判を行っています。

言うまでもなく、困るのは米国である。米国はGSOMIAを、軍事情報面における同盟国のネットワーク、すなわち対中国包囲網の重要な要素と認識しているからだ。
それゆえ、米中が覇権争いを繰り広げる北東アジア戦域の中で、日韓間のGSOMIAが破棄されることは、米国にとっては極めて大きな「痛手」になる。

ポンペオ国務長官が22日、「(日韓の)情報共有協定に対し、韓国が下した決定を見て、失望した」と述べたのは偽らざる本音だといえよう。

引用元:BLOGOS(https://blogos.com/article/399706/)

このアメリカの強い批判に動揺したものの、韓国政府としては上げた拳を引っ込める訳にもいかず、現在では日本に対してその責任の一端を押し付ける形で交渉カードに使っているのではと見えます。

韓国がGSOMIAの維持とホワイト国除外の撤回の提案を繰り返す理由:支持率アップ

また、国民に対するアピールもその理由の一つと思われます。

GSOMIAの破棄によって一時的に文政権の支持率はアップしましたが、アメリカからの強い批判や不祥事などが積み重なり、現在ではほぼ半数が不支持であると言えます。

調査会社リアルメーターの世論調査によると、文の支持率は8月19日~23日の週に前週から3.2ポイント低い46.2%にまで低下した。
回答者の約50%が大統領に対する否定的な意見を表明しており、文の就任以来、国民の不満が最高レベルに達していることを示している。

引用元:ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
(https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/09/post-12901_2.php)

韓国では日本に対する批判や強い姿勢が評価される土壌があり、支持率アップの簡単な方法と見なされています。

韓国は外交において明るいニュースがほとんどない状態であり、今後もこうした交渉が行われたということを韓国国民に対してアピールが続けられるのではと考えられます。

今後の韓国のGSOMIAの維持の提案と日本の対応に注目

韓国ではサムソンを始めとする半導体メーカーが多くあり、韓国経済を支えています。

韓国としては日本政府によるホワイト国除外をどうやっても撤回させたい狙いがありますが、安全保障の面から日本政府が撤回することはまずあり得ません。

しかしながら、韓国政府は今後も同じようにGSOMIAの破棄の撤回を交渉カードとするであろうことは恐らく間違いない所であり、今後の日本政府の対応にも注目が集まります。

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