ファーウェイがアンドロイドを更新出来なくなる?グーグルと取引一部停止の影響は?

IT

米グーグルが、中国の通信機器大手である「ファーウェイ」との取引を一部停止したことが明らかになり、ニュースとなっています。

それによってグーグルが開発したスマートフォン用OSである「アンドロイド」の使用も制限されることになり、大きな話題となっています。

今後、ファーウェイのアンドロイド版スマホでは更新出来なくなるのでしょうか。

また、それ以外の影響はどのようなものでしょうか。

今回は、ファーウェイでアンドロイドの更新ができなくなるのか、グーグルがファーウェイとの取引を一部停止した影響等について調査し、まとめました。

ファーウェイとは中国の通信機器メーカー

ファーウェイは中国の通信機器のメーカーです。

1987年に携帯電話のインフラ整備に必要な通信機器を開発する会社として中国に設立されました。

設立当初は中国企業との取引が中心でしたが、2000年以降はテレコムなど海外の大企業向けの事業を取り扱い、大きく成長しています。

世界でもトップクラスのシェアを誇り、スマートフォンでは出荷台数・シェアともに世界第3位であり、サムソン・アップルとそのシェアを競っています。

ファーウェイ社のスマートフォンはアンドロイドの更新が制限される

19日に報道通信社が報じた所によると、米グーグルは、ファーウェイの機器によるグーグルのスマートフォン用OS「アンドロイド」のアップデート(更新)を制限する、と報道されています。

また、これによってファーウェイの新型のスマートフォンは、「ユーチューブ」や「Googleマップ」、「Google Play ストア」、「Gmail」などのグーグルアプリも使用できなくなります。

ファーウェイはアンドロイドの公開バージョンのみの利用に留まり、グーグルが特許権を持っているアプリやサービスへのアクセスが不可能になる、となります。

ファーウェイ社に対する規制の猶予期間

現状ではすぐに規制が始まる訳ではなく、アメリカ商務省によればファーウェイの既存顧客を対象に、発動を一定期間猶予する可能性がある、としています。

「既存の通信網や機器の運用に支障が出ないようにするため」とし、その猶予期間は90日間と見込まれています。

ファーウェイに対する規制の影響

現状ではファーウェイはこういった事態を想定し、数年前から代替製品の開発や在庫の確保に努めてきた、とし、大半の製品は当面は安定供給が可能である、としています。

この辺は、今回の制裁と似た構図を持つZTE社の経営破綻の二の舞にならないようにというファーウェイのいざという時の為の予備が上手く作用した結果と目されています。

とは言え、短期的には適応できるでしょうが、今後どうなるかはまだ不透明です。

ファーウェイに対する規制の米国の影響

またアメリカも無傷とはいきません。

ファーウェイの昨年の部品調達の費用700億ドルの内、110億ドルはアメリカ企業からの購入です。

当然、その分は売り上げが減ってしまい、輸出産業に少なからず打撃があります。

ファーウェイに対する規制の理由

今回の米グーグルのファーウェイに対する取引一部停止は、米商務省による米政府の許可なく米企業から購入することを禁止する「エンティティーリスト」にファーウェイと関連会社68社が追加されたこと

ということを受けて行われたものです。

また、その米商務省の発表に合わせ、トランプ大統領が米国内でのファーウェイ製品販売禁止の前触れと思われる大統領令を発動しています。

これほどまでに、米政府がファーウェイに厳しい対処を行うのには二つの理由があります。

ファーウェイに対するスパイ疑惑

一つ目は、ファーウェイ社によってスパイ活動が行われているのではないのか、という疑惑によるものです。

これに関しては今までに度々その疑惑が報じられてきています。

トランプ大統領は米国の安全保障を脅かす恐れのある企業が製造した通信機器であるとし、その使用を制限するとの大統領令を発動しています。

また、これはアメリカだけではなく、オーストラリアやニュージーランドでも同様の理由でファーウェイ社の製品から通信システムを使っての接続に対し制限を加えています。

日本でも昨年2018年12月に、識者による証言として、日本のある法人向けのファーウェイ製のスマホから、スパイウェアが発見されたとの報道がなされています。

またファーウェイ社は、それらに対し「事実無根だ」という姿勢と発表を繰り返しています。

5G争いによるファーウェイ規制

二つ目には、5Gに対する覇権争いの一部である、という見方です。

5Gとは、「5th Generation」つまり第5世代移動通信システムのことを指します。

携帯電話の世代は第1世代に始まり、現在は第4世代です。

そして次の世代である5Gに関してアメリカと中国は激しい開発競争を繰り広げており、その中でもファーウェイは中国を中心とした5G開発に関して有力な開発メーカーです。

そこに規制をかけるのは、中国に対し打撃を与えるものです。

この規制に関しては米国内では高い評価を得ており、トランプ大統領の共和党に対する民主党からも賛同の声が挙がってきています。

また、4月下旬の調査によるトランプ政権への支持率は過去最高の46%であり、国民からの支持も厚いものである、と言えます。

ファーウェイとアメリカ・中国の今後に注目

今回のファーウェイに対する規制は、その裏側で繰り広げられているアメリカと中国の5G争いに根差したものであり、さらに言えば、両大国の覇権争いの一部である、とも言えます。

今回の件も一際大きい出来事ではありますが、今後さらに激化する可能性も見込まれています。

私たちにとって身近なスマホに関する問題として、そして世界経済の問題として注視していく必要があります。

今回は、グーグルがファーウェイとの取引を一部停止したニュースや、アンドロイドの更新の有無や、その影響について、まとめました。

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