韓国GM労働組合スト決行!ルノーもストされた韓国自動車業界現状や他国へ影響は?

国内メディアでは大きく報じられていませんが、韓国GMの労働組合がストを決行しました。

以前、ルノーサムスンもストを決行しています。

韓国の自動車業界は今、どうなっているのでしょうか。

そこで今回は韓国GM労働組合のスト決行とルノーサムスンもストされた事から見える韓国の自動車業界の現状、そして韓国の自動車業界の未来や他国への影響についてまとめました。

半導体産業と並んで韓国の経済を牽引する自動車業界はどうなるのか。

注目してみましょう。

韓国GM労組のストを伝える報道

韓国メディアは韓国GM労組のストを大きく報じています。

韓国GM労働組合がついに全面スト…米本社「段階的撤収」の口実に?

韓国GMの労働組合が9日、ついに全面ストに入った。2002年に米ゼネラルモーターズ(GM)に買収されて以降初めてとなる。

GM本社が「過激な韓国GM労働組合」などを名分に韓国からの「段階的撤収」に転じる口実を与えるのではという懸念が強まっている。

韓国GM労働組合はこの日、賃金引き上げなどを要求して全面ストに入った。秋夕(チュソク、中秋)連休前の11日まで3日間ストをする予定だ。

今回のストライキには韓国GM所属の組合員8000人が参加した。

研究開発(R&D)新設法人GMテックコリア所属の組合員2000人も10日からストに入る。

労働組合の関係者は「賃金交渉に関連した使用者側の別途の提示案がない場合、全面ストを継続する方針」と述べた。

同社労働組合が部分ストでなく全体の組合員が参加する全面ストをしたのは事実上今回が初めて。

引用元:中央日報 2019年09月10日09時11分(https://japanese.joins.com/article/456/257456.html)

全面ストライキということは車の生産が完全にストップした状態です。

要求が受け入れられなければ続けるとは強硬ですが果たしていつまでストをするつもりなのでしょうか。

韓国GM労組のストに対する識者の意見

今回の韓国GM労組のスト決行について識者からは厳しい意見が見られます。

【取材日記】韓国GM労働組合のストライキ、雇用は守れない

イ・ホグン大徳大自動車学部教授は9-11日に予告された韓国GM労働組合の大規模ストライキについて「労働組合の無理な主張がむしろ構造調整を加速させるかもしれない」と懸念を表した。

イ教授の言葉のように韓国GM労働組合の主張は納得しがたい。

労働組合の要求案を見ると、会社の状況を自覚していないという印象を与える。

労働組合は今年の賃金交渉で基本給5.65%引き上げのほか、成果給および激励金名目で1670万ウォン(約150万円)を要求した。

状況がはるかに良い現代車の労働組合が今年の賃金団体交渉初期に提示した激励金700万ウォンの倍以上だ。

産業研究院のイ・ハング研究委員は「現代車は今年上半期に安定した業績を出しているが、外国系自動車企業は構造調整局面」と指摘した。

経営状況は明らかに悪いが、韓国GM労働組合が無理な要求をしているということだ。

引用元:中央日報 2019年09月09日11時10分(https://japanese.joins.com/article/422/257422.html)

現在、GM本社は大規模な構造調整を進めています。

すでに北米工場5ヶ所と海外工場2ヶ所を閉鎖しました。

先月訪韓したGM本社のジュリアン・ブリセット海外事業部社長は「ストライキで生産が止まれば物量の一部を海外に移す」と警告しています。

そんな中で強行されたストライキなので批判的な目で見られるというわけです。

ルノーサムスンもスト決行!?

ルノーサムスン数年前からストライキを連発しています。

・ストライキ

2012年以降、断続的にストライキが発生すると、ルノー本社がストライキを問題視。

2019年2月7日までに、労組側に釜山工場の生産規模縮小を警告していることが報道された。

2019年3月26日、日産自動車はルノーサムスンのストライキにより供給が不安定になっているとして、日産・ローグの生産割り当てを10万台(見込み)から6万台へ減らすことを通告した。

この時点で、労働組合側は基本給の引き上げなどを要求して、過去6カ月間に52回、延べ210時間にわたるストライキを実施していた。

参照元:ウィキペディア「ルノーサムスン自動車」

ストライキをすることで工場の生産規模を縮小されたり生産台数を減らされたりしているわけです。

これでは本末転倒です。

雇用を守るはずがその逆の結果になっているんですから。

韓国GMも同じ轍を辿るのではないでしょうか。

韓国GMなど自動車業界の現状は?

現在の韓国の自動車業界は韓国資本の現代・起亜グループと、海外資本の韓国GMとルノーサムスンから構成されています。


現代・起亜グループはGMグループを抜いて生産台数世界第5位に輝きましたが、2016年にはインドに抜かれ2018年にはメキシコに抜かれてしまい、現在は第7位となっています。

海外資本の2社は既に深刻な状況で工場の全面閉鎖もあり得ます。

韓国自動車業界の現状は大変厳しいものとなっています。

労働組合が起こしたストは他国に影響するか?

仮に韓国GMとルノーサムスンが韓国の工場を閉鎖した場合、生産していた車を他の工場から調達することになります。

つまり海外の別の拠点で生産を増やすことになりますから、新たに生産拠点となった国では雇用が増える影響となるでしょう。

ただ、GM本社は工場のリストラを進めているので、増やすことはしないかも知れません。

ルノーサムスンも日産とルノーの関係が変われば、韓国の工場を閉鎖しただけで済ませるでしょう。

そうなると他国には影響しないということになります。

韓国自動車業界に未来はあるか?

以上、韓国の自動車業界について見てきました。

現況から見ると、韓国の自動車業界の未来は厳しいものになると言わざるを得ません。

現代自動車でさえ生き残れるか危ういレベルです。

韓国の自動車業界は今生き残りをかけた正念場と言えそうです。

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