日本製鐵がメルカリに鹿島アントラーズ経営権譲渡メリットデメリットにキッカケは?

フリマアプリ大手のメルカリがJリーグの強豪チームである鹿島アントラーズの経営権を取得したことを発表し、話題となっています。

今までは日本製鐵が鹿島アントラーズの筆頭株主として経営に関わってきましたが、メルカリに経営権が移行することでビジネス展開にも変化が出るのではとも言われています。

日本製鐵がメルカリに経営権を譲渡することになったキッカケは、どのようなものなのでしょうか。

また、会社にとってのメリット・デメリットは一体なんでしょうか。

今回は、日本製鐵がメルカリに鹿島アントラーズの経営権を譲渡したニュースや、そのキッカケ、またメリット・デメリットについてまとめました。

鹿島アントラーズはメルカリに経営権譲渡

鹿島アントラーズは、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブです。

茨城県がホームタウンであり、1991年に創設されています。

その実力は非常に高く、

◯Jリーグ創設から二軍であるJ2への降格が一度もない。

◯J1リーグで優勝8回・Jリーグカップ優勝6回・天皇杯全日本サッカー選手権優勝5回、いずれもJリーグクラブで最多。

◯2016年のFIFAクラブワールドカップで準優勝、また決勝進出はアジアでは初。

などなどJリーグのみならずアジアで最強クラスといっていい実力を誇っています。

日本製鐵が今まで経営権を持つ

日本製鐵とは、日本最大手の鉄鋼メーカーです。

東京に本社があり、エンジニアリング事業や化学事業など5つの事業を行う日本製鐵グループの中枢にある事業持株会社です。

粗鋼生産量において世界第3位の規模を有し、総資産は2019年3月期に8兆495億円となっています。

2012年に新日本製鐵と住友グループの住友金属工業が合併し「新日鐵住金」、そして2019年に「日本製鉄」へと商号を変えています。

鹿島アントラーズと日本製鐵の関係

日本製鐵は文化やスポーツなどの事業に対しても力を注いでいます。

サッカー以外にも、社会人野球・バレーボール・ラグビーなどで自社で社会人チームを構成し、それぞれの分野で活躍しています。

鹿島アントラーズは前身が「住友金属工業蹴球団」であり、また鹿島アントラーズへと至る時には「住友金属工業」が運営していました。

2012年に住友金属工業が日本製鐵と合併した後は、日本製鐵が運営を行います。

こうして日本製鐵は7年間、鹿島アントラーズの運営を務めたのでした。

日本製鐵、鹿島アントラーズの株をメルカリに譲渡

7月30日、鹿島アントラーズ・日本製鐵そしてメルカリ3社より鹿島アントラーズの運営会社の株式6割をメルカリが買い取ったことが発表されています。

日本製鐵は61.6%の株をメルカリに16億円で売却した、とのことです。

人気スポーツクラブの経営権がネットやサービス会社に移動する例は相次いで起こっています。

これもその産業構造の変遷の流れの一つなのでは、とも言われています。

日本製鐵は鹿島アントラーズの第2位株主

都内にある日本サッカー協会ビル(JFAハウス)にて、日本製鐵・鹿島アントラーズFC・メルカリ3社の役員が集まり緊急記者会見を開いています。

その中で、30日にJリーグの理事会で承認されたことを報告し、また今後への展望などについて語っています。

また日本製鐵は11.0%の第2位の株主として、今後の鹿島アントラーズの活動にも関わっていくことを報告しています。

メルカリはフリマアプリだけじゃない

メルカリは、フリーマーケットアプリ「メルカリ」を運営している会社です。

アプリ「メルカリ」は日本とアメリカでサービスを提供しており、利用者数は2019年4月の時点で2216万人を記録しています。

そして、利用者数は昨年に比べて33%増となっています。

フリマアプリとしては最大手であり、株式会社メルカリの総資産は1,177億5,200万円、また2018年6月にマザーズ上場を果たしています。

今回の株式譲渡の前にも鹿島アントラーズのスポンサーであり、その繋がりが経営権譲渡に繋がったとも言われています。

日本製鐵からメルカリへの経営権譲渡のキッカケ

日本製鐵はアマチュアスポーツに対し積極的に支援しています。

しかし、現在は鉄鋼不況や住友金属工業との合併などの影響により、経営再建や合理化が進められている最中です。

そのような中で、鹿島アントラーズの価値を高め世界と戦えるチームにするということはいささか難しいのでは、という悩みがあった模様です。

そして、知名度とファン数が年々拡大傾向にあるメルカリは鹿島アントラーズの新たなるパートナーとして相応しいのではと考え今回の結果に至ったとしています。

日本製鐵からメルカリへの経営権譲渡のメリット

今回の株式譲渡により鹿島アントラーズの経営権を獲得したメルカリですが、メルカリの小泉社長から次の3つのメリットが発表されています。

まずは顧客層の拡大です。

まだまだメルカリのことを知らない方、もしくしは知っていても利用されていない方が多いと思うので、アントラーズと一緒に私たちの顧客層を、そしてアントラーズのファンやサポーターを拡大させていきたい。

次はブランド力の向上です。

創業から6年半という若い会社であるので、長くJリーグをけん引してきたアントラーズのブランドとともに、私たちの会社のブランドも引きあげていきたい。

最後はビジネス機会の創出です。

これだけ流れの速いJリーグの変革時期において、ビジネスにおいてもまだまだ多くのことができるのではないか。

さまざまなテクノロジーや、私たちがこれまで培ってきたノウハウを生かして、新たなビジネスを創出できると考えております。

引用元:ヤフーニュース
(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190731-00010000-wordleafs-socc&p=2)

日本製鐵からメルカリへの経営権譲渡のデメリット

元サッカー日本代表監督である岡田武史さんは

「約16億円らしいけど…安いな(笑い)」

引用元:日刊スポーツ(https://www.nikkansports.com/soccer/news/201907300000749.html)

と冗談交じりに語っています。

実の所、バブル以降の企業の財布のひもはどこも堅いものがあり、また口を出す株主の増加も相まって、プロ・アマスポーツへの企業の投資は難しいものがあります。

またJリーグの全53チーム中、22チームが営業赤字に陥っているというデータも存在します。

プロスポーツに掛かる経費は一般人が思うよりも遥かに高いものであり、日本製鐵にとって16億円でも手放したい重荷だったと言い換えることもできます。

その重荷もさることながら、新興のメルカリにとって運営主体としてのスポーツ支援のノウハウはこれから必ず起こるであろうトラブルなどを通じて学び、構築していくしかありません。

今後の鹿島アントラーズとメルカリの動向に注目が集まります。

新しい鹿島アントラーズの今後に注目

大手鉄鋼メーカーから新興の新進企業が名門スポーツクラブの経営権を譲渡されるというのは、思いもよらなかった新しい風として注目されています。

鹿島アントラーズとメルカリが手を組み合うことで1+1=2以上の相乗効果が表れることを期待したい所です。

今回は、日本製鐵がメルカリに鹿島アントラーズの経営権を譲渡したニュースや、そのキッカケ、またメリット・デメリットについて、まとめました。

鹿島アントラーズ関連記事

関連記事

2019年3月5日。 アメリカの経済誌「フォーブス」は毎年恒例となる世界長者番付を発表しました。 今年で33回目となる世界長者番付ですが、今年のトップは昨年引き続きアマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏が輝きました。 ジェフ・ベ[…]

関連記事

フリマサービスと言えばメルカリが日本では一番有名なフリマアプリです。 しかし、実はフェイスブックもフリマサービスを行っています。 フェイスブックを長年使っている方でも、全く知らないという方も多いのではないでしょうか。 また[…]

関連記事

日本と韓国の間で最大の懸案事項となっている徴用工訴訟問題ですが状況が切迫してきました。 訴訟に携わっている原告弁護団が差し押さえた三菱重工業の資産売却を裁判所に申請する見通しとなったためです。 訴えられている三菱重工業や日本製鉄[…]

最新情報をチェックしよう!