カタルーニャの独立現在地点は?スペイン総選挙で何か変わる?バルセロナの未来は?

2019年4月28日にスペインで総選挙が行われ、与党であった社会労働党が過半数には届かないものの第1党となり、そして新興の極右政党ボックスが初めて議席を獲得し、その勢いを伸ばしています。

今回の選挙では、カタルーニャ州の独立問題や移民政策が焦点となり、その結果が現れたと言えます。

長らく変わることのなかった、カタルーニャ州の独立問題に対して解決に向かうのでしょうか?

今回は、スペイン総選挙の結果や、カタルーニャ州の独立問題はスペイン総選挙で何が変わるのか、バルセロナなど、今後の行く末などについて調査し、まとめました。

カタルーニャ州の独立に影響するスペイン総選挙の結果

今回のスペイン総選挙での結果を、右派・左派で分類し、主要と思われる政党を挙げてみますと、

中道左派・社会労働党  123
左派・ポデモス      42

中道右派・国民党     66
中道右派・シウダダノス 57
極右政党・ボックス 24

(定数議席:350)

となります。

社会労働党のサンチェス首相は、カタルーニャ州との対話姿勢を打ち出しており、それが今回の社会党の躍進に繋がったと言えます。

しかし、その一方でカタルーニャ州に対し強い姿勢を持って臨むべき、という声も強く、それが1978年のスペイン民主化以来の初めての極右政党「ボックス」の誕生となったのでした。

スペイン総選挙の結果を受けてのサンチェス首相の発言

サンチェス首相はこの結果を受けて、「これより未来が勝利し、過去が敗北したのだ」と勝利宣言を行っています。

しかし、結局の所、過半数の議席確保には至らず、もう一つの大手左派政党であるポデモスと連立してもそれはクリアに至りません。

サンチェス首相はこれまでも敵対する野党との連立を余儀なくされていましたが、それはこれからも続く見通しとなっています。

そしてヨーロッパで、最近強い力でその勢いを増している極右勢力が、スペインでもその力を発揮したと言うことになり、ヨーロッパの分断が深まる懸念も予想されます。

改めて不透明な先行きを感じさせる結果と言えます。

スペインとカタルーニャ州

スペインは17の自治区からできています。

日本のような都道府県のようなものより、アメリカの連邦制を基準に考える方が適切です。

日本では憲法が一つであり、それに沿って全ての都道府県が行政を行っていますが、連邦制ではそれぞれ憲法と軍隊を持った小さな国が集まって、一つの国を成している、と言えます。

日本のような国外の人の行き来が少ない場所では想像もできませんが、ヨーロッパでは行き交う人達の数はその人口に比べて非常に高いものがあります。

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El Raval

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特にスペインはイスラムやアフリカ・アラブの文化が入り混じる複雑な場所にあり、それゆえ多元的な国家を形成しています。

そういった国では、各地域の伝統的な文化や言語などがそのまま残されており、国そして国民としての一体感が他の国として弱いと言えるのです。

カタルーニャ州は、そんなスペインの自治区の一つであり、他の州に比べて文化的にも経済的にも突出している州なのでした。

経済と文化が豊かなカタルーニャ州

このカタルーニャ州は他の州に比べてかなり目を引くものが多いです。

カタルーニャ州はスペインの北東に位置する場所であり、フランスと隣接しています。

人口はスペインの総人口4650万人の約16%である750万人であり、面積は32000平方キロメートルで日本の関東地方とほとんど同じです。

そして州の中心ともいえる州都は、なんとあの有名なバルセロナです。

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Sagrada Família, Façana de la Passió, Barcelona

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サッカーやオリンピックで有名ですね。

19世紀に工業化が成功して以来、経済的にも大きく発展して、現在ではスペインのGDPの20%を叩きだすほどに成長しています。

豊かな文化と、強い経済力、それらにカタルーニャの民族的な誇りが加わったことが、カタルーニャ州独立運動へと発展していくのです。

カタルーニャ州の自治憲章改正は憲法違反

カタルーニャ州は、2006年に自治憲章改正を行っています。
これは統一化していくスペインに対する自治の拡大を目的としたものであり、民族的な統治行為を目指すものでした。

これらはカタルーニャでの住民投票を経て行われた合法のものでしたが、中央政府はそれを憲法違反として裁判所に提訴し、2010年に裁判所はそれを認める判決を下しています。

これら一連の流れにカタルーニャの人達は失望し、自治ではなく独立しよう、という気風が高まり、その活動は勢いをつけて現在に至っています。

カタルーニャ州自治に対する中央政府の意向

スペインの中央政府にしてみれば、カタルーニャの自治はとても認めづらい案件です。

スペインは民主化を果たし、成長を続けています。

そして国・国民としての統一への道のりを少しずつ歩んできたのでした。

そんな中で起こった、主要な州であるカタルーニャの自治はその風潮とは真逆であり、ナショナリズムを構築する為には全く合わないものだったのです。

2011年に第一党となり、長らく政権を握り続けた国民党のラホイ政権は、「スペイン統一」を重視し、ラホイ政権はカタルーニャからの対話の呼びかけに関して全く応じようとはせず、緊張と対立はエスカレートするばかりでした。

今回の国民党の大幅な議席減と、対話にてこの問題に取り組もうとする社会労働党の躍進によって、カタルーニャ独立問題に新しい動きが出るのかもしれません。

カタルーニャ州の独立問題の現在と新たなる一歩

今回のスペイン総選挙により見えてくるのは、今までの流れを断ち切り、問題解決に向けて進んで欲しいと願うスペイン国民の要望です。

それと共に現れた根強い抵抗勢力との絡みもあり、現状ではこのカタルーニャ問題は全くの不透明と言える状況です。

今後、どのようにスペインは改革を行っていくのか、注視していきましょう。

今回は、スペイン総選挙の結果を受けてたカタルーニャ州の独立問題の現在について、スペイン総選挙で何が変わるのか、またバルセロナなどの今後の行く末等をまとめました。

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