今上天皇退位後の呼び名は上皇陛下?天皇退位後の公務や職責に暮らしは変わるの?

明日30日の夕方から国事行為である「退位礼正殿の儀」がとり行われ、天皇陛下の退位が広く明らかになります。

31年続いた平成という激動の時代は終わりとなるのですが、さて今上天皇は今後どのような呼び方になるのでしょうか。

明治・大正・昭和にはなかった、生前退位という形となった今回の退位に対し、呼び方以外にも、今後のお住まい・公務や職責の有無について詳細が気になります。

今回は、退位される今上天皇の今後の呼び方は上皇陛下となるのか、天皇退位後のお住まい・公務や職責、くらしについて調べてまとめてみました。

退位後の今上天皇の呼称

天皇陛下の退位に関する政府の有識者会議は去年から度々開かれており、4月6日の第12回の会合で陛下の退位後の呼称を「上皇(じょうこう)」とし、敬称はそのまま「陛下」として行われることでまとまっており、それに沿った形で法律に反映させる方針です。

候補としては「太上天皇」もあったようですが、「天皇」という部分があることで権威の象徴が新しい天皇陛下と二重化する恐れがあり、そちらの方は選ばれなかったようです。

つまり、退位後は「上皇さま」となります。

また、皇后さまは「上皇后(じょうこうごう)さま」となります。

日本の歴史を見ると、たまに上皇という言葉が出てきますが、まさに天皇を退位した後の呼称であり、今回の有識者会議の内容もかつての呼び方に倣ったと言えます。

平成天皇と言う呼び名にはならない

ネットなどで、「平成天皇」と表現されるのをたまに見ますが、これは間違いになります。

今の今上天皇は「平成」の天皇陛下であることは間違いありませんが、「年号」と「天皇」を組み合わせた呼び方はその年号の天皇陛下が崩御された後に呼ばれるものとされています。

平成という元号が、追号(ついごう)としてつけられることになるのです。

間違えて使わないように注意しましょう。

本名である「明仁」も呼び名として使用しない

また、天皇陛下のお名前は「明仁(あきひと)」ですが、じゃあ「明仁天皇」とお呼びしてもいいのだろうかと思う方もいらっしゃるでしょうが、これも実は失礼な呼び方にあたります。

かつて、日本の貴人の間では相手を本名で呼ぶことは大変失礼なことであるとされていました。

相手の本名を呼ぶことは、相手を支配することだ、という理由があったようです。

言霊に近い発想かもしれませんが、これに関しては世界中で例が見られます。

あの有名な織田信長も、幼名は三郎であり、成年してからも「信長」という名前は周囲のごく一部にしか使わせていません。

「明仁」と呼ぶのは失礼にあたるため、使わないようにしましょう。

退位後の公務や職責

退位した後は、もうご公務や職責はなくなります。

日本国民の象徴として行ってきた国事行為等は全て次の天皇陛下に引き継がれます。

分担して行う、ということはありません。

理由は権威が二重になってしまうことが原因とのことです。

ゆえに、完全な引退としてこれ以降、活動はないということになります。

天皇の公務一覧

天皇陛下として行うことは、

◯内閣の助言と承認によって行われる国事行為

◯宮中での儀式

◯全国各地で行われている式典の御出席

◯災害地域へのご訪問

◯外国へのご訪問

などです。

天皇陛下はとても忙しい

かつて天皇陛下がインフルエンザと診断されたにも関わらず、翌日の公務について「体調を見て検討する」との宮内庁の判断に、「なんというブラック企業だ」「天皇でさえインフルエンザで休めないのか」と話題になったことがありました。

実際、宮内庁ホームページで確認できる2015年の公務日程では、天皇陛下の予定が入っていない日は「82日」であり、週休二日にも及んでいません。

その中でも特に元旦は忙しく、一般参賀や各国の外交使節団への祝辞など、非常に多忙です。

生前退位した後の今上天皇のお住まい

東京都中央区千代田1-1-1に皇居があり、そこに天皇陛下のお住まいである「御所」があります。

まだ今上天皇である明仁天皇と美智子さまは、現在はそこにお住まいとなっていますが、4月30日に退位し、5月1日に皇太子徳仁親王殿下が即位することによって、今の皇太子ご夫婦にお住まいを明け渡すことになります。

皇太子徳仁親王殿下のご家族は、皇居の東に位置する赤坂の赤坂御用地にある東宮御所となっていますが、即位に伴い皇居に移り、そして現状での皇太子不在によってちょうど空いてしまった東宮御所に、明仁天皇と美智子さまが「仙洞御所」として移り住むことになります。

つまり住居を交換する形となります。

また、ご高齢である上皇ご夫妻に合わせてバリアフリーなどの改修があり、そこに移るまではかつて高松宮ご夫妻のお住まいだった港区高輪にある高輪皇族邸が仮住まいとなります。

そこで一年ほどお過ごしになられた後、「仙洞御所」に移り住むことになる予定です。

生前退位した後の今上天皇のお住まいの呼称

仙洞御所とは譲位した天皇陛下の御所を指します。

本来は仙人に住処を指していた言葉であり、仙人が俗世を離れて隠匿する様子になぞらえて、退位した天皇陛下のお住まいの美称として用いられています。

今上天皇が長い在位を終えられる

長らく天皇陛下としての公務を果たし、日本の為に尽くし続けてきたお方である故に、その心身のお疲れは私たちの想像をはるかに超えるものであるのでしょう。

今回は、退位される今上天皇の今後の呼び方は上皇陛下となるのか、天皇退位後のお住まい・公務や職責、くらしについて調べてまとめてみました。

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