百舌鳥古市古墳群が令和初の世界遺産に!古墳群って何?日本の世界遺産の数は?

2019年5月13日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が、大阪南部の大阪平野に位置する百舌鳥古市古墳群を世界文化遺産への登録を勧告しました。

令和の時代が始まってそうそう大変喜ばしいニュースですが、「百舌鳥・古市古墳群」のことをみなさんはどれくらい知っていますか。

この記事では「百舌鳥・古市古墳群」について、また、世界遺産に登録されるメリットについて紹介していきます。

日本で登録された世界遺産は今までで22件ですが、令和初の世界遺産として登録勧告を受けた百舌鳥古市古墳群について予習しておきましょう。

百舌鳥古市古墳群って何?

見事登録されれば令和初の世界遺産になる百舌鳥古市古墳群。

古墳群としての登録は初めてのことになりますが、そもそも古墳群とは何なのか、百舌鳥・古市古墳群にはどんな古墳があるのか、ご紹介していきます。

いろいろな種類がある古墳

そもそも古墳とは、古代の墳墓というものの一種で、土を盛り上げて作られた墳丘をもつ墓のことです。

日本では弥生時代の末期から多く作られ始めました。

最も多くの古墳があるのは、16,577基を有する兵庫県、ついで千葉県、鳥取県、福岡県、京都府の順になっています。

全国的ではなんと161,560基もの古墳が存在します。

古墳の形状は、基本的な円墳・方墳の他に、八角墳や帆立貝形墳などユニークな形状のものもあります。

基本形を組み合わせたような形状の前方後円墳は歴史の教科書にもよく出てくるので有名ですよね。

もちろん、お墓ですので故人を埋葬します。

埋葬されるのは位の高い人々や権力者などが多かったのですが、日本における後期の古墳には、有力な農民も埋葬されるようになっていきました。

埋葬方式には前期から中期にかけて築造された、墳丘の上から穴を掘り込み棺を据え付けた「竪穴式石室」や、後期に用いられた、地上や墳丘の途中に棺を入れ、その上に墳丘が作られる「横穴式石室」があります。

このような古墳は、ひとつだけ造られることは少なく、集合的に築造されます。

この古墳の集合を古墳群と呼ぶのです。

あの有名な仁徳天皇陵もある!百舌鳥古市古墳群

今回世界遺産への登録を勧告された百舌鳥古市古墳群は、当時日本の政治や文化の中心地の一つで、中国など大陸に向かう航路の出発点であった大阪平野に位置します。

古墳時代の最盛期といわれる4世紀後半から5世紀後半にかけて、古代日本列島の王たちの墳墓として築造されました。

百舌鳥古市古墳群には先ほど紹介した古墳の形状なかでも、標準化され、日本列島各地の古墳の規範となった前方後円墳、帆立貝形墳、円墳、方墳があります。

その中には日本最大の、全長486mにも及ぶ仁徳天皇陵古墳(大山古墳)をはじめとして、履中(りちゅう)天皇陵古墳(365m)、ニサンザイ古墳(300m)など、日本最大級の古墳が多くあります。

この古墳からは、古墳時代に社会階層の違いを示す体系づけられた葬送文化が存在し、古墳の築造が当時の社会秩序を体現していたことがわかっています。

特にこの、百舌鳥・古市古墳は、日本各地の古墳群の階層構造の頂点に位置します。

日本にはどんな世界遺産が?世界遺産に登録されるメリットは?

世界遺産とは、地球と人類の歴史によって誕生し、過去から現在、そして未来へと引き継いでいくべき人類共通の遺産です。

日本にも全部で22件の世界遺産が登録されています。

日本にある世界遺産、世界遺産に登録されるメリットについて見ていきましょう。

日本の世界遺産にはこんなものが!

世界遺産には「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」などの種類があります。

日本には現在文化遺産が18件、自然遺産が4件、合わせて22件の世界遺産登録があります。

世界遺産とは普遍的な価値を持つ財産ですが、その中でも、記念物、建造物、遺跡、文化的景観などを「文化遺産」、地形や地質、生態系、絶滅危惧種などを「自然遺産」といいます。

その両方の価値を兼ね備えたものを「複合遺産」といいます。

日本における最新の世界遺産は2018年6月に登録された長崎・天草地方の潜伏キリシタンに関連する遺産(文化遺産)です。

まだまだ記憶に新しいという方も多いのではないでしょうか。

もっとも古いものには、1993年12月に登録された、法隆寺地域の仏教建造物(奈良県、文化遺産)や姫路城(兵庫県、文化遺産)、屋久島(鹿児島県、自然遺産)、白神山地(青森県・秋田県、自然遺産)があります。

鹿児島県の屋久島、北海道の知床、東京都の小笠原諸島など(いずれも自然遺産)、北から南まで日本中に世界遺産は存在しています。

日本一の山、富士山も信仰の対象と芸術の源泉であるとして世界文化遺産に登録されています。

観光客が増える!世界遺産登録のいいところ!

世界遺産に登録されるメリットは、なんと言っても観光客が増えることです。

観光客が増えることでその地域の経済が発展し、ひいては日本全体の経済の活性化につながります。

全国的にも有名な鹿児島県の離島屋久島では、1993年の登録後、20万人ほどだった観光客が2008年には40万人を超え、サービス業の生産額は、2011年には244億円まで拡大しました。

そのほかにも、北海道の知床では134億円、富士山では194億円、というように世界遺産登録後にはその地域でかなりの額の経済効果が出ていることがわかります。

しかし、観光客が増えることによる環境汚染問題があるのも確かです。

せっかくの世界遺産、観光する際には十分に注意する必要があります。

令和初の世界遺産登録!

6月30日〜7月10日にアゼルバイジャンで開かれるユネスコ世界遺産委員会で登録される見通しです。

令和という新時代のスタートにはもってこいです。

これを機にぜひみなさんも百舌鳥・古市古墳群を観光してみて下さい。

しかし、その素晴らしい景観を破壊しないように心がけ、楽しく気持ちのよい観光をしましょう。

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