サウジアラビアの油田が停止?その原因や日量何%停止になって日本へ与える影響は?

世界有数の石油輸出大国であるサウジアラビアですが、14日のニュースでサウジアラビアの油田が停止状態であり、石油生産量が大きく減少する見込みであると報道されております。

一体どのようなことが原因でそのような事態になっているのでしょうか。

また、サウジアラビアが生産する石油に対してどれくらいの量が生産停止になったのでしょうか。

そして日本に与える影響はどのようなものなのでしょうか。

今回は、サウジアラビアの油田が一部停止したニュースやその原因、どれくらいの量が停止になったのか、また日本への影響などについてまとめました。

サウジアラビアとは

サウジアラビアは、中東に位置する国家です。

いわゆる王様が統治する「絶対君主制」を採用しており、王家である「サウード家」が代々国王に就任し、またサウジアラビア政府内でも強い影響力を及ぼしています。

イスラム教最大の聖地である「メッカ」とそれに次ぐ「マディーナ」を有しており、イスラム原理主義をとる「ワッハーブ派」を国教としています。

サウジアラビアは世界有数の原油埋蔵国

サウジアラビアは世界2位の原油埋蔵量の国であり、その総量は約2700億バレル、地球全体での埋蔵量の5分の1に相当すると言われています(ちなみに1位はベネズエラの3000億バレル)。

その原油や石油は世界中に輸入されており、長い期間に渡って世界経済に対し影響を与え続けてきています。

その一方で産業に関してはあまり強くなく、天然資源開発が主な産業となっています。

サウジアラビアの油田一部停止のニュースとその原因

世界に対して膨大な量の石油を輸出しているサウジアラビアですが、その油田から石油を生産する能力が激減してしまったとのニュースが入ってきています。

それによると、サウジアラビアの石油関連施設が攻撃され、それによって多大な被害を受けたことによるものとされています。

「サウジアラビア東部にある国営石油会社サウジアラムコの石油施設2カ所が14日攻撃された。これによりサウジの石油生産能力の半分以上が影響を受けるという。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が、無人機(ドローン)で攻撃したとの犯行声明を出した。原油価格が上昇し中東の緊張感が一段と高まる可能性がある。」

引用元:ロイター(https://jp.reuters.com/article/saudi-aramco-fire-idJPKBN1W0007)

サウジアラビアの油田一部停止の量

サウジアラビア政府が発表した所では、今回のフーシ派による油田関連施設への攻撃によって日量570万バレルにも及ぶ原油と天然ガスの生産が影響を受けたとのことです。

この量はサウジアラビア全体の50%以上であり、世界全体でも5%にも及ぶ膨大な量です。

サウジアラビアの油田一部停止の原因である「フーシ派」

フーシ派とは「イエメン」の北部を拠点とするイスラム教シーア派のザイド派の武装組織です。

サウジアラビアと宗教的な対立などを巡って関係の悪いイランによる支援を受けているとされており、先月の8月15日にはイランの最高指導者であるアリ・ハメネイ師との会談が行われています。

「イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は13日、首都テヘランで、イスラム教シーア派(Shiite)系のイエメン反政府武装組織フーシ派(Huthi)のムハンマド・アブドル・サラム(Mohammed Abdul Salam)広報と会談した。ハメネイ氏はフーシ派への支持を改めて表明するとともに、中東でイランと敵対するサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)がイエメン分裂をたくらんでいると批判した。」

引用元:AFPBB News(https://www.afpbb.com/articles/-/3239908)

また、今回の14日以前の8月17日にもサウジアラビア南部のシェイバー油田関連施設にも無人機による攻撃を行っています。

その時には生産停止へ至るほどのダメージはありませんでしたが、今回はフーシの攻撃が成功してしまったということになります。

サウジアラビアの油田一部停止による日本への影響

今回のサウジアラビアの石油施設へのドローン攻撃に対し、サウジアラビアのエネルギー相は世界経済を脅かすものであるとして非難しています。

「アブドルアジズ氏は、アラムコが施設の復旧を急ぎ、2日以内に経過を報告すると述べた。また、この攻撃は全世界の原油供給にも影響を及ぼし、世界経済を脅かすとして非難した。」

引用元:CNN(https://www.cnn.co.jp/world/35142690.html)

その発言通り、世界への石油輸出の減少ひいては世界経済に対する影響は少なくないものであると推測できますが、日本に対しては一体どれほど影響があるのでしょうか。

サウジアラビアの油田一部停止による日本への影響の内容

日本の石油の輸入元に関しては、経済産業省の「石油統計」でその実態を詳しくみることができます。

それによると平成30年度の総輸入量は177,477,098キロリットル、サウジアラビアは67,524,797キロリットルであり、およそ38%を占めていることになります。

参考:経済産業省(https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sekiyuka/pdf/h2dhhpe2018k.pdf)

今回の1件で、短期的にせよ供給される量の減少などの不安材料が噴出されたとして、石油関連の値上がりも考えられます。

またこうした不安定な事態が今後も起こる見込みは、決して0とは言えない状況です。

世界への石油供給へのリスクの増大、という不安に対するリスクヘッジによる支出も予想され、現状ではやはり経済に前向きになれる要素は薄いと言えるでしょう。

緊迫するサウジアラビアを含めた中東情勢に注目

国際エネルギー機関(IEA)の発表によれば、当面の原油供給には問題はないとされています。

とは言え、緊迫する中東情勢の最中であり、今後どのように推移していくのかは未定と言える状況です。

これからもサウジアラビアを含む中東情勢に注目が集まります

今回は、サウジアラビアの油田が一部停止したニュースやその原因、どれくらいの量が停止になったのか、また日本への影響などについてまとめました。

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