Amazon小田原死亡事故続発!理由や労働環境実態に労働基準監督署動いている?

世界最大の通販サービスであるAmazonは、日本でもその高い利便性ゆえに人気のサービスとなっていますが、小田原にあるAmazon物流センターで死亡事故が続発しているとの報道がされています。

一体どのような理由で、死亡事故という恐ろしい出来事が生じてしまったのでしょうか。

またAmazonでの労働環境の実態や、労働について調査するはずの労働基準監督署は動いているのでしょうか。

今回は、小田原にあるAmazon物流センターで死亡事故があった報道やその理由、労働環境の実態や労働監督署の対応についてまとめました。

Amazonとは

Amazonとは、世界最大のWeb通販サービスです。

1994年に創業者である実業家のジェフ・ベゾスによって創業され、今年で25年目を迎えます。

現在では本拠地であるアメリカのみならず、ヨーロッパやアジア・中東諸国など15か国でサイト運営しています。

2018年での売上高は約1778億ドル(約19兆円)であり、他の追随を許さない世界最大のWeb通販サービスです。

Amazonの日本での活動

日本では1998年に「アマゾンジャパン合同会社」が設立され、日本でのAmazonの活動を行っています。

売上高は2018年には約119億ドル(約1.3兆円)であり、電子商取引としては日本最大です。

Amazonでは商品を保管するための物流センターがありますが、日本では全国に渡って約25の物流センターがあり、そこを通して利用者の元へ商品が届くシステムとなっています。

Amazonでの死亡事故続発の報道

日本の通販市場を席捲しているAmazonですが、その利便性は過酷な労働環境によって成立している、とした見方をしている人もいます。

潜入取材による取材をメインとするジャーナリストの横田増生さんは小田原にあるAmazonの物流センターに潜入調査を行い、そしてAmazonでの過酷な労働環境を取材しています。

その中で、小田原にあるAmazon物流センターはその開設から4年の中で5人の労働者の死亡があったことを報告しています。

「日本市場を制圧した“巨大企業”の内実に迫るべく、「東京ドーム4個分」の広さを誇る小田原物流センターに潜入したジャーナリストの横田増生氏は、アマゾンの正社員・西川正明(仮名)からの情報提供により、センター内でアルバイト死亡事故が続発していたことを知った。2017年10月、著者が働く直前にも、女性アルバイトの内田里香(仮名・享年59)が作業中に倒れ、くも膜下出血で亡くなっていた。潜入取材を進めるなかで、他にも死亡事故が続いて起きていたことが分かった。
(中略)
小田原の物流センターの開設から4年で、わかっているだけでも5人が作業中に亡くなっている。センターで労働者が倒れて亡くなるまでの対処方法に、アマゾンやワールドインテックの落ち度はまったくなかった、と言い切れるのか。」

引用元:ニフティニュース(https://news.nifty.com/article/domestic/society/12180-397445/)

Amazonでの労働環境

横田さんはAmazonの仕事環境に関し、次のような実態を報告しています。

◯荷物運搬のために、7時間弱の勤務中に1日20キロの徒歩を行う

◯ダラッとできる時間が一切ない

◯作業の成績ランキングが貼りだされる

など、労働者に心身ともに絶え間ない緊張を強いる労働環境と言えます。

Amazonで死亡事故が出てくる理由

上記の様な環境の中で、横田さんは作業中に車いすで移送される人を見たことがあると語っており、そして上記の通り亡くなってしまった方も出始めたのでした。

Amazonでは「エスカレーション」と呼ばれる決まりがあり、問題の際には下位から上位へと連絡を経由しなければならない規則があります。

これによって、アルバイトが倒れた時にはそのアルバイトを派遣している派遣会社を通してAmazonに連絡が行き、そして初めて救急車が呼ばれるという流れであると語っています。

当然のことですが、一分一秒を争う危篤状態の時にはそのシステムは致命的です。

取材で得た情報の中には、倒れたから1時間以上もかかってから救急車が到着したとの例もあった、と語っています。

Amazonに対する労働基準監督署の行動

こうした労働環境の実態に対し、労働基準監督署は動かないのでしょうか。

横田さんはそれに対し、以下のように語っています。

「過労死基準に達してないから労基は入りづらいんでしょう。それにしても長時間労働でもないのに人が亡くなるっていうのは、やっぱりおかしい。」

引用元:文春オンライン(https://bunshun.jp/articles/-/14993?page=3)

過労死基準(過労死ライン)とは、健康障害の発生と労働環境の関係を判断するために用いられている基準です。

ただ現在のところでは勤務時間に関する内容に関して取り扱われているのが現状であり、Amazonでは、労働時間はキチンと守られているのです。

ただ横田さんが指摘する通り、長時間労働にも関わらず亡くなる人が出てくる、となると時間以外の労働環境に不備があるのではと考えることができるでしょう。

Amazonの事故などの問題に対する動きに注目

こうした問題はAmazonに限らず、サービス業ならどこでも可能性のある話です。

利便性を求める消費者・利益を求める経営者・労働環境の改善を求める労働者の三位一体のもと、そのバランスが傾き過ぎないように注意する中で、改善が可能となる話でもあります。

今回のAmazonの事故などに関しても、傾き過ぎてどこかが潰れる前に、改善などが行われることを期待したいところです。

今回は、小田原にあるAmazon物流センターで死亡事故があった報道やその理由、労働環境の実態や労働監督署の対応についてまとめました。

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