アメリカがパリ協定からの離脱を国連に通告するというニュースが飛び込んできました。
なぜアメリカは離脱を選択したのでしょうか。
また世界にはどのような影響を与えることになるのでしょう。
この記事ではアメリカが協定離脱を通告した理由や、その影響やインパクトに今後の世界の流れは変わるのかについてまとめました。
パリ協定離脱を伝える報道
まずはパリ協定離脱を伝える報道からチェックしましょう。こちらです。
米政府、パリ協定離脱を正式通告 気候変動対策に暗雲
アメリカは4日、気候変動への国際的な取り組みを決めた2015年の「パリ協定」からの離脱を正式に国連に通告した。これにより、アメリカは世界で唯一、同協定に参加していない国となる。
ドナルド・トランプ米大統領は2017年6月にパリ協定から離脱すると宣言。マイク・ポンペオ国務長官は今年10月、パリ協定がアメリカに「不公平な経済的負担」を強いていると述べて、離脱を正式通告する計画を発表していた。
離脱のプロセスは1年を要し、大統領選の翌日に当たる2020年11月4日に正式な離脱となる。
引用元:BBCニュース(https://www.bbc.com/japanese/50297884)
パリ協定は国連に加盟しているすべての国と地域が参加していました。
アメリカは二酸化炭素排出量では世界第2位の国ですがその国が離脱したことになります。
そもそもパリ協定とは?
そもそもパリ協定とはどんな協定なのでしょうか。ウィキペディアでは次のように解説しています。
・パリ協定
起 草:2015年11月30日 – 12月12日
署 名:2016年4月22日(ニューヨーク)
効力発生:2016年11月4日
寄託者:国際連合事務総長
主な内容:気候変動の脅威に対する世界全体での対応の強化
関連条約:気候変動枠組条約パリ協定(パリきょうてい、英: Paris Agreement)は、第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)が開催されたパリにて、2015年12月12日に採択された、気候変動抑制に関する多国間の国際的な協定(合意)。
1997年に採択された京都議定書以来、18年ぶりとなる気候変動に関する国際的枠組みであり、気候変動枠組条約に加盟する全196カ国全てが参加する枠組みとしては史上初である。排出量削減目標の策定義務化や進捗の調査など一部は法的拘束力があるものの罰則規定はない。
引用元:ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AA%E5%8D%94%E5%AE%9A_(%E6%B0%97%E5%80%99%E5%A4%89%E5%8B%95)
より具体的に言えば次のようになります。
パリ協定の内容
気候変動、あるいは地球温暖化は工業や農業による排出ガスが原因とされている。
パリ協定は、排出ガスによる気温上昇を制限することを目的に作られた。
・地球の気温上昇を、産業革命前と比較して2度未満より「かなり低く」抑え、1.5度未満に抑えるよう「さらに努力をする」
・2050~2100年の間に、人間の活動による温室効果ガスの排出量を、樹木や土、海洋が自然に吸収できる量に抑える
・各国の排出量削減への貢献度を5年に1度調査し、目標を上げていく
・気候変動に対応し、再生可能エネルギーへ切り替えるための「気候資金」を、先進国から途上国に供給する
引用元:BBCニュース(https://www.bbc.com/japanese/50297884)
アメリカはなぜ離脱するのか
トランプ大統領は就任する前から地球温暖化の原因が排出ガスに依るものとの見方には否定的でした。
そして支持者の多いラストベルトを優先して離脱に至ったと見られています。
かつてはアメリカで「Car」と言えば「デトロイト」を指したものですが、日本や欧州の自動車メーカーに押されすっかり没落してしまいました。
残ったのは錆びついた工場だけということからラスト(錆)ベルト(地帯)と呼ばれるようになったわけです。

トランプ大統領は自国第一主義を掲げているので多額の費用負担を迫られるパリ協定を嫌っており、なおかつ来年の大統領選挙を睨んで票田であるラストベルトに配慮をしたというのが本当のところでしょう。
つまりパリ協定からの離脱はアメリカ内部の事情になります。
離脱で世界に与える影響は?
アメリカの離脱は世界にどんな影響を与えるのでしょうか。
すでにEU各国はアメリカの離脱によって目標達成には排出量の規制を上積みしなければならないとの懸念を表明しています。
日本では小泉環境相が「アメリカの離脱は非常に残念」とした上で「日本はしっかり取り組んでいく」として従来からの方針を変えないことを明らかにしています。
世界の流れはアメリカによって変わるのか?
今のところアメリカに続いて離脱を決めた国はありません。
ただし注意しなければならない国はいくつかあります。

それは中国とロシアです。
中国は世界最大の排出国ですが対策は進んでいません。
またロシアは天然ガスをヨーロッパに供給しており、新たなパイプラインを完成させたばかりです。
もしこの2ヵ国が離脱してしまうとパリ協定は有名無実化することになります。
注意深く動向を見守る必要があります。
パリ協定からの離脱についてTwitterの意見
アメリカのパリ協定からの離脱についてTwitterではどのような意見が寄せられているのでしょうか。
見てみることにしましょう。
アメリカ政府はパリ協定を脱退したので要らない👋😞
— Thankyoubravery (@Thankyoubraver2) 2019年11月5日
トランプ大統領がパリ協定からの脱退を表明。環境保護家からは批判を喰らうだろうな。
でもトランプの主張にも一理ある。人為的なCO2排出量が急増したのは1950年代からだけど、温暖化自体は1600年くらいから始まっている。CO2の削減がどれだけ温暖化の抑制に寄与するかは分からないしな。 pic.twitter.com/1zEFgBKliN
— 柴健 (@kennmasa28) 2019年11月5日
米トランプ大統領は、
パリ協定から離脱するそうですが
あの大統領は温暖化も、自分の選挙戦
が有利になることだけしか考えない
大統領だ
世界の約束事など、0にして
世界を壊しまくってどうしょうもないなぁ。 pic.twitter.com/S5czupSTvI— 佐々木yoshi (@yoshiss8) 2019年11月5日
米国のパリ協定離脱を支持する人たちは、今自分が生きている時間だけが思い通りに暮らせたらいいってことなんでしょうか。
— 5t52yzy8 (@5t52yzy8) 2019年11月5日
アメリカを非難する声が多い中で、地球温暖化とCO2の排出については、その関連性に疑問を抱いている人もいます。
アメリカの離脱と環境問題
アメリカのパリ協定離脱は今後の環境にどのような影響を与えるのかは今のところ未知数です。
地球が温暖化しているのは事実ですが、CO2排出との因果関係が本当にあるのかどうか意見が分かれるからです。
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