中国でベンツを購入した女性を中心に起きた騒動と、その結末がニュースとなっています。
車の不備の対応を巡って起きた騒動は、動画サイトを媒介として瞬く間に中国全土に広がり、その対応についての批判的なコメントが寄せられました。
それに対し、メルセデス・ベンツは謝罪発表をし、その女性に対してお詫びとして様々なプレゼントを用意し、その内容も驚くべきものである、と話題になりました。
今回は、中国で起きた騒動に巻き込まれたベンツが取った対応や、女性とベンツの遣り取り内容、仰天な結末について纏めました。
中国で起こったベンツ騒動
事の始まりは先月27日に、陝西省西安市(せんせいしょうせいあんし)のメルセデス・ベンツの販売店で起こりました。
ある30歳の女性が66万元(約1100万円)のベンツを購入しました。
女性が「交換」を要求した所、最初は「全額返金」など女性に受け入れられる対応を提示していたものの、後になって「一部返金」や「エンジンのみの交換」に話が変わっていったのです。
それに対して女性は、怒髪天を衝くとばかりに猛抗議を開始しました。
販売店の中にある、自分の車であるベンツのボンネットに座り込み、泣き叫ぶように主張を始めます。

「私は1kmも運転していない。それなのにこの対応は良くない。」
「買ったばかりの車にいきなり部品交換歴がついてしまう」
「どうして交換に応じてくれないの!」
と取り囲む販売員達を相手に、自らの正当性と悲憤を訴えています。
ベンツ騒動による中国でのベンツ不評
この現場での遣り取りは撮影されており、その動画は中国系動画サイト「ウェイボ」で拡散され、4月16日の段階で4億回もの視聴が記録されています。
それと同時に、ベンツの対応について批判が殺到し、炎上しました。
「ベンツの車はもう買わない」
「中国の消費者を見下している」
など書き込まれ、その勢いは中国全土へ広まっていきました。
ベンツによる謝罪と対応
その騒動を受け、メルセデス・ベンツは謝罪声明を発表しています。
販売店の対応を「ブランドの堅持してきた原則に背く行為」とし、販売店の営業を一時停止し、また専門の作業チームを派遣して女性との和解に向けて動きました。
その結果、16日に女性との和解が成立しています。
そして、上海モーターショーでもベンツの中国担当の責任者が、今回の騒動について謝罪しています。
ベンツによる仰天の和解案
そして話題となっているのが、ベンツが提示した和解案です。
◯新車と交換する
◯ドイツのメルセデス・ベンツの生産工場の見学に招待
◯女性の誕生日パーティーを、メルセデス・ベンツが主催する
の3つです。
1つ目のは想像の範疇ですが、他二つは豪勢ですね。
生産工場の見学はオーナーでなくとも申請すれば可能ですが、招待となると、件の女性は当然のことながらドイツへ足を運ぶことになる訳ですが、その旅費を持つ、ということになります。
そして、メルセデス・ベンツという超一流の会社が主催する誕生バーティーに堂々の主役として参加する、というのもまさに仰天の待遇です。
至れり尽くせりとは、まさにこのことでしょう。
ベンツはドルチェ&ガッパーナ事件を考慮
今回のこのベンツの仰天の謝罪対応について、昨年の「ドルチェ&ガッパーナ」の影響が大いにある、と有識者は指摘しています。
イタリアの大手ファッションブランドである「ドルチェ&ガッパーナ」は、上海でのファッションショーに向けて中国人の女性モデルの方が「イタリア料理を箸で食べて苦戦する」という内容の動画を作成し、公開しました。
この動画に「中国やアジアに対する侮辱である」との批判が殺到し、有名人からも批判の声が上がっています。
ドルチェ&ガッパーナはその後に謝罪を行いましたが、その内容に関しても批判が多く、多くの中国人の気持ちは回復されないままだったのです。
結局、目的のファッションショーは延期の後に中止という事態になっています。
しかし、恐ろしいことにドルチェ&ガッパーナの苦境はまだ始まったばかりなのです。
中国からドルチェ&ガッパーナの商品が消える
その更なる苦境とは、「中国からドルチェ&ガッパーナの商品が消えてしまう」というです。
「ドルチェ&ガッパーナ」の騒動を受け、まず、中国主要ECサイトである、「アリババ」「JDドットコム」「セコー」「ネットイース」からドルチェ&ガッパーナの製品が削除されます。
そして、ヨーロッパが拠点の大手ECサイトの中国版も商品を削除。
中国の老舗百貨店である「レーン クロフォード」も中国語圏に抱える全10店舗とECサイトでも商品の取り扱いを停止し、そして中国の空港の免税店でも商品は撤去されています。
果たして今の中国にこの会社の製品は存在するのか、というぐらいの勢いです。
そして今現在でもその取扱い中止は継続されており、今後の見通しはまるで立っていません。
中国のベンツユーザー数は圧倒的
そして世界的な商売を心掛ける上で、必ず考えなければならないのは、中国人の人口です。
中国人の人口は13.86億人であり、間違いなく世界トップです。
それは中国人の顧客数が他に比べて圧倒的に多い、ということにも繋がります。
ドルチェ&ガッパーナの顧客も、中国人の割合が高く、最大で40%を占めるのでは?という恐ろしい推定もあります。
中国はベンツにとってお得意様
メルセデス・ベンツの中国での売り上げは2018年は65万2996台です。
前年比は11.1%増であり、6年連続の2桁増加の記録を残しています。
それに対しアメリカは前年比6.3%減の3年連続のマイナスです。
つまりベンツにとって、中国は手放したくない「お得様」なのです。
ドルチェ&ガッパーナの二の足は踏むまい、というメルセデス・ベンツの考えも流石に理解できるところですね。
中国での騒動を経たベンツの結末
個人のクレームに端を発した今回の騒動ですが、メルセデス・ベンツは上記の対応を持って悪評を抑えることに成功しています。
今回の教訓を生かして、また今後もさらに中国での販売が成功していくのか、また新たなるトラブルなどがあるのかなど要注目です。
中国でベンツは騒動に巻き込ましたが、その内容や対応については仰天なものの、結末は丸く収まりました。
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