3月10日、AbemaTVで放送されているホリエモンこと堀江貴文さんの番組「ドラゴン堀江」の最終回が放送されました。
番組で目指した堀江さんや若手タレント達の東大受験の結果が示され、残念ながら当初の目標に届かず、全員不合格で終わっています。
しかし、短期間でも成果を上げられる堀江さんの方法や熱意に対し全国の受験生達は感銘を受け、番組としては決して悪くない出来だったようです。
今回は、堀江さんの番組である「ドラゴン堀江」と、受けた学部や落ちた原因等について調査しました。
ドラゴン堀江
「ドラゴン堀江」とはAbemaTVでの放送番組です。
受験ドキュメンタリー番組であり、堀江さんが主体となって進行しています。
堀江さんは、高校3年生の時に受けた模試でF判定だったにも関わらず、独特な勉強方法や工夫を行い、東京大学合格を果たしています。
今回の企画でも、たった半年しかない状態で、堀江さんとこの企画に参加した若手タレントの方々が東大受験し合格できるのか?がテーマです。
1年ほど前に、堀江さんが「(東大合格するのに)1年もいらない、1か月でいい」という発言があり、それを基に企画が進んだようです。
第1巻(第1回)放送は2018年11月6日に始まり、3月10日放送の最終巻(第18回)まで週1の番組として放送されています。
ドラゴン桜
「東大は簡単だ!」という刺激的なワードと共に、その具体的な対策について描かれた漫画である「ドラゴン桜」という漫画があります。
東大合格への勉強法のみならず、社会の仕組みや子育て論まで網羅し、それらを踏まえて多感な高校生達のドラマとして描いた青春漫画です。
堀江さんの今回の企画である「ドラゴン堀江」はこの漫画のタイトルにあやかっています。
実はドラゴン桜の作者である三田紀房さんと堀江さんは親交が深く、たびたび対談をしたり、ドラゴン桜の単行本の帯に堀江さんがコメントを描いたり、と非常に仲が良いです。
堀江メソッドのタイトル絵を三田さんが描いている辺り、本家公認のオマージュと言っていいでしょうね。
受けた学部は文科一類
今回挑戦したのは東京大学文科一類です。
確認した所、募集人数401人に対し、1407人が二次試験に挑んでいます。
倍率としては3.51倍ですね。
堀江メソッド
受験で合格する、それ1点に向けたテクニックや方法論は山のようにあります。
受験生が自ら作り出したものや、塾や予備校などが作り出したもの等々。
そして今回、堀江さんは自身が編み出した「堀江メソッド」を堀江さん自身や参加した若手タレントの方々の受験勉強に組み込んで臨んでいます。
堀江メソッドの中身
堀江メソッドの内容は、受験する教科についてだったり、勉強する前の心構え等々です。
「得点源にできそうな教科から勉強して自信を付けろ!」
「(コスパが低い)理科社会は後回し」
など、東大合格という目的に対してどのように攻略していくかを説いています。
一次試験は突破したけど…
結果としては、堀江さんは東大不合格だった訳ですが、これをもう少し解説します。
今回の受験には堀江さん以外に、グラビアアイドルであるわちみなみさん、オバンドー吉川さん、TAWASHIさんが参加しています。
そしてこの4人で東大受験に挑戦し、堀江さんとTAWASHIさんはセンター試験による足切りをクリアし、二次試験に挑み、そこで落ちたのでした。
センター試験をクリアできた、という一つの確かな結果をある程度は出してはいるのです。
原因は数学のミス?
堀江さんは今回の不合格に関して、「計算ミスした」と発言しています。
さらに現役時代ならこのようなことは起こさなかっただろうとも発言しています。
番組としては成功
堀江メソッドを用いて東大に合格する、というがこの番組のテーマであり、目的である以上、不合格であったことは番組失敗なのでしょうか。
いえ、実はそうと言い切れるものではありません。
エンターテイメントを提供する番組である以上、考えるべき点はたった一つです。
それは「面白いかどうか」です。
東大に半年で合格できる!というテーマは人々に対して興味を期待を抱かせますし、それに沿った特殊な方法論も、純粋な知的好奇心を刺激されます。
そしてそれに向けた、堀江さんを始めとするタレント達の、目を見張る集中力と努力も感動を覚えます。
そして結果に対する、出演者達の喜びと悲しみに共感できるかどうか、も重要なポイントであるでしょう。
センター試験を突破し、必死の覚悟で臨んだ若手タレントのTAWASHIさんの悔し涙に対し、ネットでは「よく頑張った」等の暖かい励ましのメッセージが見られます。
それらは企画の内に予定されているもの、という皮肉な言い方もできますが、純粋にTAWASHIさんの涙に感動するだけの価値があり、沢山の人を惹きつけた、と言っていいと思われます。
ホリエモンこと堀江貴文さん
ホリエモンの愛称で有名な堀江貴文さんは、実業家でありタレントでもあります。
ライブドア事件の一連の流れによる、その栄光と挫折は未だに堀江さんのイメージとして根付いているでしょう。
罪を償って戻ってきてからも、そのバイタリティーは変わることなく、いまだに実業家として活動し続けています。
その評価は様々であり、毀誉褒貶の激しい人と言っていいでしょうね。
東大受験の流れ
東大は国公立大学であり、受験の流れはそれに沿って行われます。
まずは、1月に行われるセンター試験が最初です。
本試験である二次試験に対し、センター試験は一次試験といっていいでしょう。
その試験の結果を基に、各国公立大学は受験すること自体の是非を判断します。
それがいわゆる足切りです。
その足切りを乗り越えた先にあるのが、各大学で出される本試験、いわゆる二次試験です。
そして二次試験での結果とセンター試験での結果を総合的に判断した上で、合否が決定されるのです。
人間力の高い堀江さん
今回の東大受験は、堀江さんが企画した様々な奇想天外な企画の内の一つです。
成功する場合もあれば、今回のように失敗する時もあります。
ただ、どの企画もその実現に向けて頭を絞り、全力で取り組む様子は変わらず、そこに対して見せる人間力にファンもアンチも目を惹きつけられると言えるでしょう。
そして、受験お疲れ様でした。