日本テレビ系のバラエティ番組「スッキリ」で、タレントのジャガー横田さんの息子である木下大維志くんの中学受験の様子を放送し、応援するという企画がありました。
大維志くんの努力並びに、ジャガー横田さんと木下博勝さんの夫妻の尽力もあり、第一志望には落ちたものの、併願校には合格しています。
元々はインターナショナルスクールに通っていた大維志くんですが、今回は受験の為に普通の小学校に入り直し、そして受験に臨んでいました。
大維志くんがインターナショナルスクールを辞めてまで中学校受験を志した理由とはなんだったのでしょうか。
今回は、その理由とインターナショナルスクールの受験事情について調べてみました。
将来は医者になりたい
大維志くんは2歳から9歳までインターナショナルスクールに通っていました。
父親である木下博勝さんはとても教育熱心な方で、将来を見据えて英才教育を行っていたのです。
そんな父親の意を汲み、大維志くんもそこで伸び伸びと勉学にいそしんでいました。
そんな中、大維志くんは将来は医者になりたい、と考えたのです。
木下さんは有名な医師であり、その背中に自分の道を見出したのでしょうか。
「パパみたいな医者になりたい」とその夢を語っています。
木下博勝さん
大維志くんの父親である、タレントの木下博勝さん。
知的で穏やかな眼鏡の男性ですね。
強烈な個性を持つジャガー横田さんの旦那さんというイメージが一般的でしょう。
しかしその経歴を見ますと、杏林大学医学部卒業した後に東京大学大学院医学系研究科博士課程を修了、埼玉の病院の副院長などを務めた後、今は鎌倉女子大学教授というエリート中のエリートです。
そしてあのジャガー横田さんとのオシドリ夫婦の様子などを見る限り、優しい包容力のある方と言っていいでしょう。
大維志くんの医者志望に、木下さんは「結局は本人の意志でしょう」と語っていますが、父親を見てそれを志した、ということに間違いはないといっていいでしょうね。
広尾学園を受験
さて、医者になりたいという夢を叶えるのであれば、しっかりとした道筋を立てなければなりません。
まず考えるべきことは、医者になる為には医科大学に進学する必要があるということです。
それならば、早い段階でそれに合わせたカリキュラムを組んでいる中学校がいい、という判断のもと、港区広尾にある広尾学園がいいのでは、と木下さんは判断しました。
広尾学園は、医進サイエンスコースという専門的なコースがあり、将来医者になりたいのならここで勉強することは大きな一歩を取れることになります。
木下さんと大維志くんはこの広尾学園中学医進サイエンスコースの受験そして合格を目指して受験生活に入ろうと決意したのでした。
最終的には他の中学に合格
最終的にはこのコースではなく、本科コースを受験しています。
またこの中学校一本の受験ではなく、併願した他の私立中学に合格しそちらの方へ進学するようです。
インターナショナルスクールを辞めた二つの理由
さて、大維志くんはインターナショナルスクールを辞めて小学校に小学4年生として編入するのですが、ここで何故インターナショナルスクールを辞めたのか、という疑問が出てくるでしょう。
それは主に2つの理由があるのです。
日本の勉強に馴染むため
まず挙げられるのは、日本の勉強並びに受験勉強に馴染む為です。
インターナショナルスクールと普通の小学校では勉学の仕方やカリキュラムなどが全然違います。
それにある種の、空気とでも呼べる周りとの温度の違いもあります。
そう言った部分を踏まえれば、日本の中学校に入学するのなら日本の小学校に入っておくべきだ、という結論になるのです。
インターナショナルスクールからの受験が出来ない
もう一つは法的な問題です。
実はインターナショナルスクールの小学部を卒業しても、日本の小学校の卒業資格とはみなされないのです。
学校教育法の第一条を見てみますと、次のようになっています。
第一条 この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。
この第一条で挙げられている教育施設を、通称「一条校」と呼びます。
そして日本国内に存在するほとんどのインターナショナルスクールは、この一条校に該当しないのです。
故に、公立中学への進学は不可能です。私立中学においては受け入れる余地があるところもありますが、ある一定以上の条件が必要となります。
日本の医科大学へ進むことが大維志くんの夢への道だと見据えるのならば、早めにインターナショナルスクールを辞めて、一条校に進むのが得策なのです。
大維志くんがインターナショナルスクールをやめて、日本の小学校に編入したのはこういった事情もあるのでした。
インターナショナルスクール
インターナショナルスクールは、国際的な教育を行っている学校、もしくは外国人を対象とした教育を行っている学校です。
また国際化や英語教育の必要性を見越して、帰国子女でなくてもインターナショナルスクールに通わせる例は年々増加しています。
ただ、上で説明したように一条校の扱いにはならず、日本の学校に受験・進学することは様々なハードルが存在することになります。
大維志くんは小学4年生として小学校に編入しましたが、実際に中学受験を考えるのならば小学4年生までに編入しておかないと手遅れになる、との意見もあります。
将来を見据えてインターナショナルスクールに通わせるのならば、それに合わせたしっかりとした道筋を立てておくことが大事なのでしょうね。
将来の夢に向けて頑張って下さい
将来、医者になりたい、という夢の為に、長年通っていたインターナショナルスクールを辞め小学校に編入した大維志くんですが、最初はやはりその違いに苦労したようです。
それでも本人のみならず、家族そして視聴者の応援に励まされ続け、医者へと通じる道となる中学受験を乗り越えたのでした。
その大いなる経験を基に、これからも頑張っていって欲しいですね。