北朝鮮が弾道ミサイル発射!排他的経済水域(EEZ)とは?日本が受けた被害は?

北朝鮮が弾道ミサイルを発射したというニュースが飛び込んできました。

日本政府の見解ではミサイルは島根県沖の日本の排他的経済水域(EEZ)に着弾したとしています。

今回のミサイル発射で日本が受けた被害は何かあるのでしょうか。

そもそも排他的経済水域(EEZ)とは何でしょう。

今回は、北朝鮮が弾道ミサイルを発射し日本の排他的経済水域内に落下したと見られるニュースや、EEZの詳細、今回の弾道ミサイル発射による被害についてまとめました。

弾道ミサイル発射を伝える報道

まずはこの件を伝える報道から見てみましょう。

北がまた飛翔体発射、対話と試射を同時に突き付け

【ソウル=桜井紀雄】韓国軍合同参謀本部は2日、北朝鮮が同日朝、東部の江原道(カンウォンド)元山(ウォンサン)北部付近から日本海側に向けて飛翔(ひしょう)体を発射したと明らかにした。

北朝鮮による飛翔体の発射は9月10日以来で、今年5月以降11回目。

北朝鮮は1日に米国と4日の予備接触に続いて5日に実務協議を開くことで合意したと発表したばかり。

トランプ米政権の出方を試す狙いもありそうだ。

トランプ大統領が短距離なら北朝鮮によるミサイル発射を問題視しない立場を保つ中、北朝鮮が対話表明と試射をセットにして米側に突き付け、揺さぶるとともに、新兵器の実験を既成事実化する思惑が浮かぶ。

引用元:産経新聞 2019.10.2 07:47(https://www.sankei.com/world/news/191002/wor1910020007-n1.html)

韓国でも同じような分析の発表が韓国軍合同参謀本部より発表されており、今後のさらなる情報分析が待たれる状態となっています。

弾道ミサイル発射で日本が受けた被害は?

日本は北朝鮮がミサイルを発射した7時11分の直後にその情報を掴んでいました。

そして排他的経済水域(EEZ)に着弾するとの情報が自衛隊から海上保安庁にもたらされます。

これを受けて海上保安庁は7時16分に付近を航行する船舶に対してミサイル警報を出しています。

7時16分という時間はミサイルはまだ上昇中です。

日本政府の迅速な対応により被害はありませんでした。

現在のところ、日本政府は総理大臣官邸に緊急参集チームの招集や、情報分析・対応協議に入っています。

また安倍総理は菅官房長官に対して情報収集や国民の安全に対する措置の徹底を指示しています。

排他的経済水域(EEZ)とは?

排他的経済水域(EEZ)とはなんでしょう。

おさらいしておきましょう。

・排他的経済水域

排他的経済水域(はいたてきけいざいすいいき、英: Exclusive Economic Zone; EEZ)とは、海洋法に関する国際連合条約に基づいて設定される、天然資源及び自然エネルギーに関する「主権的権利」、並びに人工島・施設の設置、環境保護・保全、海洋科学調査に関する「管轄権」が及ぶ水域のことを指す。

国連海洋法条約では、沿岸国は自国の基線 (海)から200海里(370.4km<1海里=1,852m>)の範囲内に、排他的経済水域を設定することができるとしている。

引用元:ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%92%E4%BB%96%E7%9A%84%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%B0%B4%E5%9F%9F)

つまり領海ではありませんがそれに準じた海域ということになります。

排他的経済水域の国際的な定義

国が権利や管轄権を持つ水域に関して「海洋法に関する国際連合条約」がその内容を定めており、168の国や地域がこの条約を批准しています。

条約で国の領土に近い海の場所は、以下の通りに定められています。

◯領海…領土から12海里(約22キロ)以内の海域。

◯接続水域…領土から24海里(約44キロ)以内の海域。

◯排他的経済水域(EEZ)…領土から200海里(約370キロ)以内の海域。

そして、EEZ内では、その国に対し以下の権利や管轄権が認められています。

1.天然資源の探査、開発、保存及び管理等のための主権的権利

2.人工島、施設及び構築物の設置及び利用に関する管轄権

3.海洋の科学的調査に関する管轄権

4.海洋環境の保護及び保全に関する管轄権

引用元海上保安庁(https://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/ryokai/zyoho/msk_idx.html)

排他的経済水域をさらに超えると「公海」となり、あらゆる国の主権が及ばない自由な水域となります。

排他的経済水域が日本にもたらす恩恵

日本の国土は世界的には小さいと言われますが、実はこのEEZを含むと総面積は世界6位にまで跳ね上がります。

またEEZの産物が日本に及ぼす影響も甚大であり、石油や天然ガスなど天然資源等の取得が大きく期待されています。

ただし、EEZは領海と違って他国からの侵入等には少し緩い所があり、「船で通過」「海洋調査」などに関しては海の資源を奪うものではないので問題視されません。

また、周辺国によるミサイル発射に関してEEZに着弾すると判断されたものには全国瞬時警報システム(通称:Jアラート)は使用されません。

しかし、それでも権利を主張できる水域に対する弾道ミサイルの着弾はその国の国民に脅威を与えるものには違いなく、威圧や挑発の意図があるとされ射出国に対する高い不信を招くことになります。

日本と北朝鮮のみならず、周辺諸国やアメリカなどの動向に注目が集まります。

北朝鮮の目的は?

北朝鮮の目的は複数あるようです。

・目前に迫ったアメリカとの協議に向けての牽制

・新兵器開発の既成事実化

・韓国に配備されたF-35への反発

・北朝鮮民衆への国内向けアピール

つまり北朝鮮にとってはメリットはあってもデメリットはないということです。

北朝鮮からの飛翔体はSLBMの可能性

韓国軍によると今回発射されたミサイルは地上配備型の弾道弾ではなく、潜水艦から発射されたSLBMの可能性が高いとのことです。

これについて日本政府は断定はしていません。

河野防衛相「SLBMかどうか、断定には至らず」 北朝鮮の弾道ミサイルが日本のEEZ内に

今回の弾道ミサイルについて韓国軍が「潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)」だったと発表、発射地点についても「東岸沖」としていることについては「日本としてはまだ関連情報の分析をしているところで、断定には至っていない」、日韓GSOMIAの破棄によって情報分析が遅れているのではないかとの質問に対しても「我が方がいかにして情報を収集しているか、手の内を晒すことは差し控えたい」「分析中ということであって、分析能力とは関係ない」と回答した。

引用元:AbemaNews 10/2(水) 11:30(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191002-00010005-abema-soci)

おそらく日本政府はSLBMだったことを把握しているものと思われます。

弾道ミサイル発射は成功したのか?

報道によると、

「7時10分ごろ、北朝鮮東岸から少なくとも1発が東方向に発射したとみられ、二つに分かれた物体の一つが7時27分ごろ島根県島後沖の北約350キロの排他的経済水域に落下したと推定している。飛翔距離は約450キロ、最高高度約900キロと推定する(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191002-00010005-abema-soci)」

ということなので、ミサイルは空中で2つに別れたことになります。

空中分解で2つに別れたのなら実験は失敗ということになりますが、意図的に弾頭部分だけ落下させたのなら成功ということになります。

現時点では日本政府は成功だったのか失敗だったのかについてコメントを発表していません。

ミサイル技術を磨く北朝鮮

対話重視のトランプ大統領に対し北朝鮮はミサイルを繰り返し発射しています。

日本の管轄下にあるEEZへの弾道ミサイル発射は、日本の安全に対する挑戦と思われる行為ともとれます。

しかし、現状では日本を意識したものではない可能性も挙げられており、その情報分析が進められている最中です。

冷静な姿勢を保ったまま、今後の東アジアを中心とした世界の動向に注意する必要があります。

弾道ミサイル発射関連記事

関連記事

北朝鮮から日本海に向けて飛ばされた2発のミサイルについての発表がありました。 韓国軍部の好戦戦力に対する武力示威によるものであると発表されており、今後の北朝鮮と韓国を始めとする関連諸国の動向に注目が集まっています。 韓国の国防友[…]

関連記事

アメリカとイランが激しく対立しています。 対立しているそもそもの原因は一体何でしょう。 またIAEAから発表があったようですが、どんな内容だったのでしょうか。 そこで今回はアメリカとイランがIAEAで対立している理由や歴史[…]

関連記事

アメリカが世界最大の島であるグリーンランドを購入する意志を見せており、アメリカ国内のみならず世界中で話題となっています。 全世界が戸惑いを見せていますが、トランプ大統領はツイッターでその購入に対して意欲的であることを示しています。 […]

最新情報をチェックしよう!