多くの航空会社は、どの航空会社でも自社便によく搭乗する顧客に対して、ステータスポイントを付与しています。
そのステータスポイントごとによって、一般客とは異なるサービスを提供しています。
例えば、JALでは、1年間にどれくらい飛行機に搭乗したのかを基準にしています。
基準に達すると、下記のステータスを得ることができます。
・ダイヤモンド
・サファイア
・クリスタル
上記3ランクのステータスが付与されます。
上級会員というくらいなので、ステータスポイントを獲得するのはハードルが高いです。
上級会員のステータスポイントを獲得した際には一流のサービスが提供され流とのことですが、どんな特典やお得情報や注意点などがあるのでしょうか。
また、ステータスポイントを得るために修行旅なる旅もあるそうです。
何が何やらわからない上に、一般会員とステータス会員は、どんな違い・差があるのでしょうか。
そこで、今回は航空会社のステータスポイントや修行旅について、特典やお得情報に注意点について調べてみました。
ステータスポイントはどうやって決まるのか?
それでは、今回はJALを例にとって調べてみます。
各航空会社、微妙に違いますが大体は一緒です。
JAL(もしくはJAL提携航空会社)の飛行機に搭乗すると2つのポイントが付与されます。
・JALマイル
・FLY ON ポイント(FOP)
(JALマイレージバンクに加入は必要です)
ポイント・マイルによって決まる
JALマイルを貯めると、特典航空券に交換して、飛行機がマイルのみで乗ることができます。
日常の生活でもJALマイルが貯まるクレジットカードを利用することで、マイル・ポイントをためることができます。
ステータスは興味なくともJALマイル貯めて、様々なサービスを受けることができます。
先程紹介した3ランク(ダイヤモンド・サファイア・クリスタル)を、どうすれば獲得することができるのかを下記に記載します。
・ダイヤモンド
1.100,000FOP(うち50,000FOPはJAL便)
2.搭乗120回(うち80回はJALグループ便)かつ35,000FOP
上記どちらを達成。
・サファイヤ
1.50,000FOP(うち25,000FOPはJAL便)
2.搭乗50回(うち25回はJALグループ便)かつ15,000FOP
上記どちらを達成。
・クリスタル
1.30,000FOP(うち15,000FOPはJAL便)
2.搭乗30回(うち15回はJALグループ便)かつ10,000FOP
上記どちらを達成。
ダイヤモンドになるには100万円近く必要
最高ステータスのダイヤモンドを獲得するための100,000FOPが、どれくらい飛行機に搭乗すると貯まるFOPなのか。
・東京と大阪を行き来する人の場合。
東京 – 大阪間の片道先得運賃は420FOP
1年間に往復120回の搭乗が必要です。
・東京とニューヨークを行き来する人の場合。
東京 – ニューヨークの往復エコノミークラス(マイル積算率50%の格安運賃の場合)は3,762FOP
1年間に往復で14回の搭乗が必要です。
(注)実際、ダイヤモンドは120回の搭乗でも獲得できます
そのため、120往復でなく60往復かつ35,000FOPでも達成することができます。
運賃の安い日程や路線あるため、一概には言えませんが、FOPは1FOP貯めるにはだいたい10円相当の航空券の購入が目安になります。
100,000FOP貯めるのは100万円近い航空券の購入が必要になるというのが一つの目安となります。
2番目のステータスであるサファイアを獲得するとしても、この半分の搭乗が必要です。
そして、これらのステータスが付与されるのは、1年間のみです。
ですので、継続的にステータス会員であり続けることは非常に難しいです。
また翌年同じだけ飛行機を搭乗しないと継続ができません。
ステータスがあると受けられるサービス
ダイヤモンド・サファイヤステータスになったとして、どれほどのサービスが受けられるのでしょうか。
予約・ラウンジ・搭乗など様々
ダイヤモンドで受けられるサービスを紹介します。
ステータスのサービスは予約をするところからです。
航空券の予約をする際に、JALに電話をします。
その際に、一般窓口ですと非常に長い待ち時間がかかります。
しかし、サービスを受けられる方は、ステータス会員専用の電話番号を伝えられており、非常に短い待ち時間で電話がつながります。
2.前方座席指定サービス
一般会員の場合、座席指定をする際に全ての座席から選ぶことはできません。
なぜかというとステータス会員しか指定できない席があるためです。
すぐに出入りのできる前方席。
足元の広い非常口近くの席です。
このような席がステータス会員になると予約可能となります。
3.専用チェックインカウンター、保安検査場、セキュリティーレーン
一般会員の場合、チェックインの際に行列に並ぶことになります。
とても時間がかかります。
しかし、ステータス会員には、ステータス会員専用のチェックインカウンターがあるため、短い待ち時間でチェックインすることができます。
そして、手荷物を検査する保安検査場も、ステータス会員専用の検査場が用意されています。長い列に並ぶことなく通過できます。
4.JALステータス会員ラウンジ
搭乗までの時間はJALが用意した「サクララウンジ」というラウンジで搭乗までの待ち時間を快適に過ごすことができます。
多くのステータス会員が利用されています。
これは、サファイアステータス以上の方が利用できるラウンジです。
ラウンジには、アルコールを含むドリンク、食事、ソファー、雑誌、シャワーなどが用意されております。
無料で利用でき、搭乗までの時間を快適に過ごすことができます。
ステータスが高いといい点と注意点
航空会社のステータスは、普通に年に1度や2度搭乗するだけでは、取得できるものではありません。
その分、取得が難しいからこそサービスの内容は素晴らしい充実度です。
飛行機は、ただの交通手段として、海外に行くこともできる非常に魅力的なものです。
更に「マイル」「ステータス」という付加価値を楽しむことができます。
基本的には、1年に1・2回程度の海外旅行ならステータスがなくても、その時に奮発してビジネスクラスに搭乗すれば、ラウンジ利用や優先搭乗などの一通りのサービスを受けることはできます。
場合によってはステータスを取得するよりも、ビジネスクラス搭乗の方が安い場合もあります。
ステータス取得を目指す場合は、どのステータスを目指すかを決めて、計画的に取得していってください。