高齢者の万引きが増加理由は認知症?モラル低下の要因やお店の対策は?

近年、高齢者による万引きが増えており、深刻な社会的な問題として取り扱われています。

高齢になるにつれて全般的な認知機能は衰えていきますが、万引き増加は認知症が主な理由なのでしょうか。

また、万引きという犯罪行為に手を染めてしまうモラル低下の要因はどのようなものなのでしょうか。

また高齢者の万引きに対するお店の対策などはどんなようなものなのでしょうか。

今回は、高齢者による万引きの増加は認知症が理由なのかやモラル低下の要因、またお店の対策などについてまとめました。

高齢者による万引きが増加しているニュース

近年、高齢者の受刑者の割合が増加しており、10年前よりも約3.3倍も増加していることが判明しています。

そしてその罪状は主に窃盗、いわゆる「万引き」であり、再犯を繰り返す方も多い模様です。

万引きで検挙された高齢者は2万人超に!増加の背景には貧困と社会的な孤立があった

2018年12月21日、法務省は「2018年版犯罪白書」を公表し、2017年に刑事施設に入った高齢(65歳以上)受刑者数は2,278人で、10年前の約3.3倍も増加していることがわかりました。
高齢受刑者の割合は受刑者全体(1万9,336人)の11.8%を占め、10年前よりも8.8%増加。女性高齢者に限ると全体の19.7%に達し、10年前よりも16%も増えました。罪名別にみると、高齢者では男女ともに「窃盗」が最も多く、特に70歳以上の女性では犯罪全体の89.3%に上っています。

引用元:みんなの介護ニュース(https://www.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no609/)

万引きとは窃盗罪

万引きとは、スーパーなどの商店でお金を払わずに商品を持ち去る行為を指します。

万引きというのは俗称であり、法的には「窃盗罪」であり刑法では

◯10年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金

の刑罰が与えられるとされています。

手間暇かからずまた出来心によって行うことが多く、またその犯罪規模の小ささも相まって非常に件数の多い犯罪となっています。

軽い気持ちで行う方もいますが、万引きは本質的には窃盗罪です。

反省の無さや繰り返し行うことによって実刑判決を受けることになります。

高齢者による万引きの増加理由

高齢者の万引きについて一般的には、認知症が主な理由ではないか、と思われています。

確かに認知症などの認知機能の低下も一つの要因には違いありませんが、実際には社会的な理由も含めた複合的な原因がある、とされています。

東京都は「万引きに関する有識者研究会」を作成しており、その中で「高齢者による万引きの要因等」として以下の3つの原因を挙げています。

(1)経済的要因
(2)身体的要因
(3)周囲との関係性参考:高齢者による万引きに関する報告書(http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/chian/pdf/anshinanzen/manbiki/houkokusho.pdf)

認知症などは「身体的要因」に含まれるものであり、様々な原因の中の一つの要素でしかないことが判明しています。

高齢者による万引きの増加理由:周囲との関係性

報告書では、周囲との関係性として以下のように報告されています。

高齢者による万引きに関する報告書

警視庁の調査によると、65 歳以上の高齢万引き被疑者のうち、「独居」は 56.4%、交友関係「いない」が 46.5%である。家族や友人だけでなく、自らをサポートをしてくれる人が身近にいないことも考えられ、社会関係性の欠如が孤独や不満、ストレス等に繋がり、問題行動へと発展するケースもあるのではないかと思われる。

引用元:高齢者による万引きに関する報告書(http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/chian/pdf/anshinanzen/manbiki/houkokusho.pdf)

ネット上や識者によれば、高齢化社会に生きる上で積極的に取り組むべきだとの声が多いです。

高齢者による万引きなどのモラル低下の要因や対策

こうして高齢者の万引きの理由を見ると、高齢者にとって万引きで捕まり刑事施設に入れられることはリスクが少ないことが判ります。

むしろ上記の3つの懸念を全て解消してくれる方法でもあり、単なる刑事罰による対策は無意味であると断ずる識者もいます。

またモラルは人間との関わり合いの中で育まれ維持していくものであり、人との関わりが少ない人にとって低下するのはやむを得ない事態とも言えます。

こうした状況を踏まえ、福祉と連携し社会的に孤立しないような対策が必要となります。

高齢者による万引きなどのモラル低下への対策:お店の対策

万引きに関する有識者研究会では、万引き防止に向けた主な提言として以下の事をあげています。

万引きに関する有識者研究会を設置 -高齢者の万引きの背景・要因等を探る-

(2) 店舗における見守りの視点も含めた声かけの推進

高齢者の万引きを防ぐため、店舗における捕捉に加えて、見守りの視点も踏まえた声かけや防犯カメラの稼働表示の強調などの取組促進が必要

引用元:万引きに関する有識者研究会(http://www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/chian/kaigi/manbiki/)

高齢者への呼びかけは万引きのみに限る話ではなく、見守りを兼ねて全国にその動きが広まっています。

今後も地域による見守り手として一般の方や商店の人達を中心に増えていくのでは、と期待されています。

高齢者が問題行動を行わない社会へ

日本では高齢社会が年々深刻化しています。

それは高齢者による問題行動のみならず、地域社会の人達の意識などにもよって起こる話であるとも言えます。

今後の地域活動の振興の中で少しずつその垣根が取れることによって、万引きを始めとする高齢者の問題活動に歯止めが掛かることを期待したい所です。

今回は、高齢者による万引きの増加は認知症が理由なのかやモラル低下の要因、またお店の対策などについてまとめました。

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