日本で一番有名な歴史上の人物として名高い織田信長ですが、信長の側近の一人である「弥助」という黒人武士をテーマとしてハリウッドが映画化決定した事が話題となっています。
弥助は信長にとってはお気に入りの武士だったようであり、色々な逸話が伝わっています。
また弥助は、現存する織田信長のデスマスクの存在にその影響を与えた人物であると言われていますが、それはどのような内容なのでしょうか。
また、その画像やインスタグラムでの反応はどのようなものなのでしょうか。
今回は、織田信長の側近である弥助をハリウッドが映画化決定したニュースや、信長のデスマスクの話や画像、インスタグラムについて調査しました。
弥助とは
弥助とは、戦国時代に織田信長に仕えた黒人の武士です。
現在のアフリカにあるモザンビークが、その出身地であると言われています。
宣教師とともに奴隷として来日し、信長の元にやってきたところ、信長が弥助を非常に気に入り、弥助という新しい名前を与え側近として用いたとされています。
織田信長と弥助の出会い
織田信長と出会った時、弥助は26〜27歳であったとされています。
織田信長に対する史料として有名な「信長公記」では「切支丹国より、黒坊主参り候」と記述されており、「十人力の剛力」「牛のように黒き身体」とされています。
当初、信長は肌を黒く染めただけではないかと疑い、体を洗わせてみたところますます黒く光ったことから黒人という存在を納得し、むしろ大いに気にいったとされています。
そして弥助と言う名前を与え、刀と武士という身分を与えることで自らの側近にしたのでした。
弥助をハリウッドによる映画化のニュース
今回ハリウッドが映画化するのは、「弥助」を主人公とした物語です。
そして、弥助を「ブラックパンサー」や「42〜世界を変えた男〜」などで主演を演じた、チャドウィック・ボーズマンが演じることが判明しています。
#MetGala2018 was an experience I’ll never forget. Had such a great night in that @Versace. 👌🏾 I appreciate this year’s invite but due to my shooting schedule, I won’t be able to attend. Hope everyone enjoys! pic.twitter.com/w3TaFQmOx4
— Chadwick Boseman (@chadwickboseman) 2019年5月6日
また、ボーズマンは主演とともにプロデューサーも兼任し、脚本はNetflixでドラマ「ナルコス」を手がけたダグ・ミロが担当します。
ボーズマンは今回の映画「弥助」に対し、「弥助の伝説は、歴史上最高に保たれた秘密である」とし、単なるアクション映画ではなく文化的な出来事であり、その一部になれることにワクワクしていると胸の内を明かしています。
「弥助」の映画の詳細情報
まだ映画化が決定しているだけであり、原作の有無や映画タイトル、公開日などは発表されていません。
またキャストに関しても発表されておらず、日本を舞台とした映画ということで、日本人俳優の起用に関しても興味の対象となっています。
織田信長のデスマスクと弥助の関係
織田信長と弥助には色々な逸話が残されていますが、その中でも特に目を引くのは、現存する織田信長のデスマスクに弥助が関わったと言うものです。
デスマスクとは石膏や蝋などを用いて死者の顔の型を取ったものです。
故人を偲ぶ遺品として西洋を中心に広まっており、17世紀にはそれを故人の告別式に飾ることは一般的なことでした。
しかし、16世紀の戦国時代の日本にその文化はなく、本物であれば日本初のデスマスクは織田信長であると言えます。
織田信長の首を弥助が運ぶ
弥助は、織田信長の最後となった本能寺の変の時に、側近として本能寺に滞在していました。
最期を悟った信長は自ら首を落として、その首を弥助に持たせ、そして南蛮寺にて前田玄以にその首を渡し、デスマスクを作るように伝えるよう指示したとのことです。
途中で明智光秀に捕まるも、外国人だからという理由で見逃されて上手く逃亡し、信長の首を渡し指示を伝えたとされています。
信長のデスマスクの画像
現在、信長のデスマスクは信長直系の子孫によって代々受け継がれ、現在では43代目の子孫である西山武さんが所有しています。
テレビ番組の企画でその本物が披露されており、ネットでその画像が確認できます。
一般的に伝わっている信長の画像ではない、宣教師が描いた信長の肖像画にかなり近いとも言われ、本物の風格を醸し出しています。
信長のデスマスクに対する批判的な意見
しかし、この話に関して眉唾であると否定的な見解もあります。
それは弥助が本能寺の変で明智光秀からお目こぼしを貰って生き延びたとしても、織田信長の首まで見逃してもらったとは到底考えられないということによります。
敵将の首を上げることは戦国の世の習いとされています。
また、織田信長を確かに討ったと表明し、その死を証明しなければ各戦国大名の信長の死に対する疑念が打ち消せないと言う事情もあります。
事実、明智光秀と戦った豊臣秀吉は、信長の死はデマであるという噂を流し、各戦国大名の動きを止めることに成功しています。
弥助はどうやって明智光秀を謀ることに成功したのかと言う事が、この説を裏付けるには必要な要件であるとされ、今後の研究が待たれます。
インスタでの織田信長のデスマスクの反応
インスタグラムで織田信長のデスマスクとして検索してみましたが、ほとんどヒットしませんでした。
織田信長のデスマスクは本来は門外不出の品であり、テレビ番組で表に出たのは特例なのです。
よって、インスタグラム等で画像と共に話題になるような物ではないと考えられます。
「弥助」を通じて文化交流に期待
信長と不思議な縁により主従関係となった黒人武士「弥助」ですが、織田信長の最期を看取った可能性すら高いと言えるほど、晩年の信長と付き合いが深かった人物でありました。
公開される映画を通して、さらに文化を交流する出来事になっていって欲しいところですね。
今回は、織田信長の側近である黒人武士の弥助をハリウッドが映画化決定したニュースや、信長のデスマスクの話や画像、インスタグラムについてまとめました。
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