笑福亭松之助さんが2019年2月22日に93歳でお亡くなりになられました。
明石家さんまさんの師匠としても有名でした。
テレビでお茶の間に度々登場して、日本全国の人を笑顔にしてくれました事に感謝しながら、笑福亭松之助さんの足跡を振り返ります。
死因は老衰
死因は病気ではなく老衰でした。
今の時代、特にガンを発病される著名人が多い中、病気ではなく穏やかに寿命が尽きたことは羨ましいことです。
樹木希林さんも憧れていた最後
先日お亡くなりになられました樹木希林さんも、生前に出演された「NHKスペシャル 老衰死 穏やかな最期を迎えるには」のホームページ上に、今も老衰死への憧れが書かれています。
樹木さんと言えば、病気と闘い寿命を全うされた方でした。
その樹木さんの言葉を読み返すと、老衰死は幸せな最後だと感じました。
温かく見守る家族が不可欠
もちろん、ただ老衰死を迎えればいい訳ではなく、温かく見守る家族が不可欠なのは言うまでもありません。
私たちも、自分自身の最後の事を考えてみると、自分自身の日ごろの行いを見直す良いきっかけになりますね。
明石家さんまの師匠
笑福亭松之助さんと言えば、明石家さんまさんの師匠としても有名です。
ただ、弟子のさんまさんがなぜ、「笑福亭」の名を襲名しなかったのかが気になりました。
最初は「笑福亭さんま」だった
明石家さんまさんが笑福亭松之助さんに弟子入りした当初は「笑福亭さんま」でデビューしています。
しかし、笑福亭さんまさんは、笑福亭松之助さんが推薦してお笑い芸人に転向しました。
その際に、芸名を「明石家さんま」に改名されました。
明石家の名前の由来は笑福亭松之助さんの本名「明石徳三」の明石から譲り受けたとされています。
後にお笑いBIG3(ビートたけし、タモリ、明石家さんま)に名を連ねることになったきっかけとして、ひょっとしたら改名がいい方向に向かったかもしれません。
そして、改名後の明石家さんまさんの活躍は言うまでもありません。
さんまが道をそれても許した
明石家さんまさんが19歳の時に、弟子修行を放り出して(当時付き合っていた女性と逃避行する為)突然東京へ行かれたことがあります。
その際に、明石家さんまさんが出戻った際には無言でさんまさんを受け入れたとの事です。
笑福亭松之助さんの師匠としての広い器に救われて、今の明石家さんまさんが誕生したのは言うまでもありません。
その事に対して、明石家さんまさんは今も深い感謝の念を持ちながら、笑福亭松之助さんの晩年は師匠とご家族の面倒を見てこられた模様です。
さんまのまんまでの共演が面白かった
福亭松之助さんが90歳の時に、トーク番組「さんまのまんま」で明石家さんまさんと共演されました。
その際に出た話がとても面白く興味深かったです。
特に、弟子修行を放り出した話、福亭松之助さんになぜ弟子入りしたか等、今でも興味が尽きない内容でした。
機会があれば見直してみたい回です。
明石家さんまさん以外の弟子
明石家さんまさん以外にも、多くのお弟子さんがいらっしゃいます。
また笑福亭松之助さんご自身のお子様も弟子となられ、ご長男は「明石家のんき」、ご次男は「パーポ明石」と明石の名を使ってご活躍されております。
上方落語の最年長
笑福亭松之助さんと言えば、上方落語の最年長者でもあられました。
お亡くなりになられたのが93歳でしたので、最年長者であるということも頷けます。
そんな最年長者であられても、自然体で人を笑わせて下さっていた事が、とても印象的な方でした。
上方落語は京都落語・大阪落語の総称
そもそも論ですが、落語の語り手が所属する地域によって、総称は大きく分けて3地域に分かれます。
上方落語 ・・・ 大阪と京都を中心として畿内の上方をメインに演じられている落語
江戸落語 ・・・ 江戸(現在の東京)をメインに演じられている落語
東方落語 ・・・ 東北弁で落語を演じる方々
福亭松之助さんは上方で活躍されていた落語家さんでありました。
ベストスイマー賞受賞
落語家として一流。
弟子も明石家さんまと言うBIGな弟子を育て上げ完璧な人生ですが、さらにマルチな才能を発揮されています。
全日本マスターズ水泳短水路大会に出場され優勝されたことがあります
マスターズ水泳大会の実績が評価され、2010年にはベストスイマー賞を受賞されています。
まさに、マルチタレントを地で行かれた方です。
朝の連ドラにも出演
マルチタレントはお笑いや水泳に留まらず、演劇でも発揮されていました。
出演した映画、ドラマは多数あります。
中でもNHKの朝の連ドラには4回も出演。
お笑いタレントの方の演劇でまっすぐに思い浮かぶのはコメディ系の演劇ですが、福亭松之助さんはお笑いタレントの枠にとらわれず、演劇においても伸び伸びと実力を発揮されていた方でした。
笑福亭松之助さんは、とても素敵で素晴らしい人生を送ってこられましたね。
ご冥福をお祈り申し上げます。