スノーボード元五輪代表の国母和宏容疑者が大麻取締法違反で逮捕されましたが、同じ日に元タレントの田代まさし容疑者が覚醒剤取締法違反で逮捕されました。
そこでこの記事では田代まさし容疑者が再犯した事を受けて、何度目の逮捕なのか、覚醒剤などの薬物はどうして禁止されているのか、その理由や副作用などについてまとめています。
田代まさし逮捕を伝える報道
まずは田代まさし容疑者逮捕を伝える報道から見ることにしましょう。
元タレントの田代まさし容疑者を逮捕 覚醒剤所持容疑
宮城県警は6日、元タレントの田代まさし(本名・田代政)容疑者(63)を覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕し、発表した。
県警は「捜査に支障が出る」として、田代容疑者の認否を明らかにしていない。
塩釜署によると、田代容疑者は8月23日、同県塩釜市内の宿泊施設で覚醒剤を所持した疑いがある。
翌日、従業員から「変な忘れ物がある」との通報があり、中から覚醒剤が見つかった。
宿泊者名簿などから田代容疑者が浮上し、県警が今月5日に逮捕状を請求。
翌6日昼ごろ、捜査員が東京都杉並区内で田代容疑者を見つけた。
覚醒剤を所持しており、現行犯でも逮捕した。
引用元:朝日新聞 2019年11月6日18時37分(https://www.asahi.com/articles/ASMC65QSJMC6UNHB00Q.html)
つまり田代まさし容疑者は8月の逮捕容疑と同時に、現行犯でも逮捕されていたことになります。
田代まさし逮捕は何回目?
田代まさし容疑者は2001年12月9日、男性宅の風呂を覗いたとして軽犯罪法違反容疑で現行犯逮捕されています。
これが最初の逮捕となるわけですが、その2日後の12月11日には覚醒剤取締法違反容疑で再逮捕されています。
これらの事件で田代まさし容疑者は執行猶予の付いた実刑判決を受けます。
そして執行猶予中の2004年9月20日、覚醒剤とバタフライナイフを所持していたとして現行犯逮捕されます。
この事件で服役した後の2010年9月16日、コカインを所持していたとしてに麻薬及び向精神薬取締法違反の容疑で現行犯逮捕されます。
その際、車に同乗していた女性の持ち物から覚醒剤が見つかったため、10月14日に覚醒剤取締法違反の容疑で再逮捕されます。
この事件で再び懲役刑に服しますが、出所後は民間の薬物依存リハビリ施設「ダルク」のプログラムを受け、のちにスタッフとなって薬物依存の危険性を啓蒙していました。
しかし2019年11月6日に再び覚醒剤取締法違反容疑で逮捕されました。
つまり田代まさし容疑者は薬物絡みだけでも5回目の逮捕ということになります。
逮捕者が後を絶えない覚醒剤って何?
そもそも覚醒剤とはどのような薬物なんでしょうか。
ウィキペディアでは次のように説明されています。
・覚醒剤
覚醒剤(かくせいざい)とは、アンフェタミン類の精神刺激薬である。
脳神経系に作用して心身の働きを一時的に活性化させる(ドーパミン作動性に作用する)。
覚醒剤精神病と呼ばれる中毒症状を起こすことがある。
乱用・依存を誘発することがある。
引用元:ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%9A%E9%86%92%E5%89%A4)
覚醒剤は化学的に合成して生成される薬物です。
摂取すると多幸感が得られ、目が冴えるので睡眠を取らなくても活動することが出来ます。
これらの作用から戦時中は勤労動員された学生などに「ヒロポン」が与えられ働かせました。
副作用は強い依存性と幻覚や幻聴による精神錯乱があります。
誰かに追われているという妄想に襲われることもあります。
違法薬物には覚醒剤に代表される気分が高揚するアッパー系ドラッグと、国母和宏容疑者が逮捕された大麻など気分を弛緩させるダウナー系ドラッグがあります。
いずれも法で禁止されている上に強い依存性があるので間違っても手を出してはいけません。
禁止される理由は再犯や犯罪につながる懸念の為
アッパー系ドラッグにしろダウナー系ドラッグにしろ、どうして法律で禁止されているのでしょうか。
実は法律の専門家の間でも意見が分かれる問題なんです。
ただし以下の4点については共通した認識となっているようです。
薬物に依存するようになると健康が損なわれ最後はボロボロになり死に至ります。
・犯罪を犯す
薬物による幻覚や妄想から傷害や殺人など重大事件を起こす可能性がある。また薬物欲しさから窃盗や強盗などの犯罪を起こす可能性がある。
・勤労意欲がなくなる
薬物が蔓延すると国民の勤労意欲が低下し国家として成り立たなくなる。
・暴力団の資金源となる
違法薬物は大きな収入が得られるため暴力団が扱うことが多い。
その結果、暴力団の資金源となってしまう。
田代まさし逮捕@Twitterの反応
田代まさし容疑者が逮捕された件についてTwitterでは様々なツイートが上がっています。
田代まさしの逮捕のニュース、9年ぶり5度目って紅白の出場みたいになってるw pic.twitter.com/H7WI1uA4rK
— 貴大 (@takapon58) 2019年11月7日
田代まさしさん、まあ薬物がどれだけ怖いかをまた身をもって教えてくれた感じだわ
— スーパー猛毒ちんどんコンポーザー佐藤 (@SMChingDongSATO) 2019年11月7日
田代まさしが薬物依存について語る映像は、むしろ永久に伝え、万人が見ようと思えば見れるようにした方がいいでしょう。本人の生きざま全てが、薬物依存がどれだけ恐ろしい物かを如実に示している。薬物に関しては、懲役にしても専門の医療刑務所を作るべきでしょう。民間任せではなく。
— ミールザー・グラーム・タダイキタイヒト (@tadaikitaihito) 2019年11月7日
田代まさしの件、ほんとうに怖いよ、ぜんぜん他人事だと思えない。オレも含め、朝は「(うー昨晩は飲みすぎた、きょうは休肝日にしよう……)」と考えていたのに夜になるとまたお酒を飲んでいる皆さんの身に起こっていることと田代まさしのそれ、本質的には同じなんですよね……
— Yuhichi (@dilettantestyle) 2019年11月7日
田代まさし逮捕の件。これ本人や薬物の怖さばかり騒がれてるけど、クスリをやらせよう買わそうと付け狙うヤツが居ることが本質的な問題じゃないの?一度ハマった老人をカモにし続ける詐欺団と同じ構図の。
— Ungeziefer #n (n>2) (@kushio940) 2019年11月7日
田代まさしさんの今回の逮捕に対して、揶揄して面白ネタ扱いする声も一部ではあるけど、それ以上に「あれだけ努力しても難しいのか…」という声も多くて、それだけご本人が啓発に努めてきた成果も出てるんだなぁと…。
— なちゅ。@育児マストドンBabuu (@itacchiku) 2019年11月6日
多くの方が薬物依存の恐ろしさを指摘しています。
再犯しないためにも薬物中毒者には公的な支援を
以上、9年ぶり5度目となる田代まさし容疑者の逮捕と禁止薬物についていろいろ見てきました。
違法ドラッグがどうして禁止されているのか、おわかりいただけたと思います。
それにしても9年間覚醒剤を断っていても、また手を出してしまう依存性の強さは恐ろしいです。
それも確実に体が蝕まれていくことを知りながら摂取してしまうわけですから。
日本では刑罰が厳しい反面、薬物中毒者の治療や社会復帰は民間任せというのが実情です。
犯罪者ではありますが同時に治療対象者でもあるわけですから、公的な支援が必要ではないでしょうか。
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