吉本興業に所属するお笑い芸人が事務所を通さずに反社会勢力のパーティーに出席した「闇営業」問題について、吉本興業は出席した11人のお笑い芸人を当面の間謹慎処分にする決定をしています。
反社会勢力のパーティーに吉本興業を通さずに出席した「闇営業」問題は、その発覚以来反響は大きくなる一方です。
吉本興業の芸人達の闇営業は何がアウトだったのでしょうか。
また、過去にアウトだった芸人はどんな人がいるのでしょうか。
今回は、吉本闇営業問題で芸人達は何がアウトだったのか、また過去にアウトだった芸人はいるのかなどについてまとめてみました。
吉本興業の芸人達による闇営業のニュース
吉本興業のお笑い芸人による闇営業問題は、今月上旬になってから報道により判明しています。
今回問題となっている闇営業の概要を見てみましょう。
そのグループはその前年の2014年に忘年会のパーティーを開いており、そこに吉本興業の芸人達が参加していたというものです。
そして、パーティーに参加した芸人達は「闇営業」であることも判明しさらなる問題となっています。
闇営業とはどんな事?
芸能人は所属する芸能事務所と契約を結び、営業に対する報酬に関してどれくらいの割合で分割するかを取り決めています。
ところが事務所を通さずに営業することで、事務所に報酬の分け前を渡すことがなくなり、全て自分のポケットに入れることができます。
勿論、この行為は契約違反であり、事務所はそれに関して厳しく禁じています。
吉本興業による闇営業芸人に対する処分
吉本興業はそのパーティーに出席していた芸人11人に謹慎処分を下しました。
その中には著名な芸人もおり、
◯レイザーラモンHG
◯田村亮(ロンドンブーツ1号2号)
なども含まれています。

なお、仲介したカラテカの入江慎也さんは吉本興業との契約解除となりました。
また、吉本興業のみならず芸能事務所「ワタナベエンターテイメント」に所属する「ザブングル」もそのパーティーに出席していたことから、同日ザブングルにもワタナベエンターテイメントから謹慎処分が下されています。
吉本興業の芸人による闇営業の問題点
吉本興業の厳しい処分や世間の声など、闇営業に関わった芸人に対する批判の声はますますその勢いを増しています。
「闇営業」は、吉本興業と芸人との取り決めで禁止されている事案であり、それ自体は内輪の中で然るべき処分を行うことで解決できる問題です。
しかし、今回の闇営業は「反社会勢力」による依頼である、ということ問題点なのです。
闇営業で脱税問題?
まず挙げられる点は、表に出しづらい報酬を貰ったという点です。
パーティーに出席した芸人の方々は、その見返りとして少なくない報酬を得たと見られます。
しかし、こうした表に出す訳にはいかない報酬に関してきちんと確定申告を行っているのかという点に関し、疑問が残ります。
現段階では不明ですが、報酬を受け取りそして税務署に申告していないのならば脱税ということになります。
闇営業で犯罪収益等収受罪?
また脱税のみならず、グループが犯罪によって得たお金の分け前を貰うことによって「犯罪収益等収受罪」という罪にも問われてしまうことになります。
これに関しては、知っていたかそうでなかったかということに左右される問題もあります。
パーティー会場で反社会勢力の人達と見抜くことは可能ではとする識者もおり、今後の展開に注目が集まります。
闇営業でイメージ問題にも発展
そして犯罪と同じくらい重いと言える点は、反社会勢力と繋がりがあるということです。
反社会勢力というのは普通に生きている一般の方にとって恐ろしい存在であり、そしてその勢力と関わりがある人物に対して良いイメージを持つことはまずあり得ない話です。
今まで楽しく見れていた芸人達が実は反社会勢力と繋がりがあると解れば、気持ち良く見ることは難しいと言えます。
闇営業で反社会勢力の利益に?
また、パーティーに出席することにより反社会勢力に対しなんらかの利益を上げさせたのでは、と考えている人もいます。
テレビに出ている芸人というのは、実は私たちにとって身近に感じる人物であり、信用がおける相手なのです。
その芸人達が反社会勢力と繋がることで反社会勢力に対し信用を上げさせることにつながり、何らかの利益を得る結果になったのではということになります。
それに関し厳しい目で見られるのは、これもまた当然の事です。
吉本興業の芸人による闇営業問題の損害
これら世間の厳しい目に対し、吉本興業は企業コンプライアンスの徹底と再発防止を掲げています。
しかし、吉本興業が負った信用低下による損害はこれからが本番とも言われており、予定されていたイベントや順調だったテレビ番組など1000以上の仕事で見直しや調整、または破棄などが入ることになり、損失は数億円にも上るとも言われています。
吉本興行で過去にアウトになった芸人
反社会勢力と繋がりがあったとしてアウトだった芸人と言えば、やはり同じ吉本興業である島田紳助氏が代表格でしょう。
明石家さんまさんやビートたけしさんと並ぶ超大物芸能人であり、抱える番組も多数ありましたが、その人気の絶頂の状態であった2011年に、反社会勢力との繋がりを理由に引退しています。
引退発表の中で、十数年前に友人を通して反社会勢力と繋がりを持ち、自身のトラブルを解決してもらうなどの親密な付き合いがあったことを告白しています。
吉本興業からアウトとされた時
島田紳助氏は引退会見の席で「僕の中では「この程度」なんです」と、思いもかけなかった自分の行動の重みについて言及し、そして「後輩に同じ過ちを繰り返させたくない」と今後の吉本興業を含めた全ての芸人に対し注意を呼び掛けています。
2011年から8年経った今ですが、今回の事件発覚はコンプライアンスの意識の向上は不足しているとも言える事態であり、今後の吉本興業の動きに注目が集まります。
吉本興業や芸能界のコンプライアンス向上に期待
一部の芸人からは、吉本の厳しい報酬体制の指摘などの擁護も見受けられましたが、反社会勢力との繋がりはどうあっても言い訳ができることではありません。
吉本興業のコンプライアンスの向上と、芸能界と反社会勢力との繋がりをより一層断ち切るような流れに期待したいところです。
今回は、吉本闇営業問題で芸人達は何がアウトだったのか、また過去にアウトだった芸人などについて、まとめました。
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