爆笑問題の太田光さんと、吉本芸人であるぜんじろうさんとの間で激しいバトルが勃発していることが話題となっています。
その内容は、どちらの方が「先輩」なのか、というものであり、太田さんは激しく、そしてぜんじろうさんは淡々と、自分の持論を展開しています。
二人とも一歩も引かず、14日のテレビで太田さんは、自身が担当しているラジオ番組での討論を呼びかける事態となっています。
今回は、太田さんとぜんじろうさんのどちらが芸人として先輩なのか同期なのか、バトルのきっかけや問題の焦点、両者のプロフィールや最近の活動を比較しつつ、今後の行く末などについて纏めました。
ぜんじろうさんの「太田君」発言がきっかけ
事の発端は、4月7日に放送されたTBS系列のワイドショー番組「サンデージャポン」でぜんじろうさんのツイッターでの呟きを番組が紹介したことです。
太田さんはその際、「ぜんじろうは厄介だね」とコメントしています。
そして、その太田さんのコメントに対しぜんじろうさんが「後輩の太田君にぜんじろう呼ばわりされて、ちょっとだけイラッとした」と呟いています。
TBSのサンジャポで太田くんに「ぜんじろう」呼ばわり(笑)僕より偉い先輩芸人さんにも、この勢いで、どんどん突っ込んで欲しいな〜。
— ぜんじろう (@zenzenjiro) 2019年4月8日
そして、その発言に太田さんは大激怒。
「てめえ、いつから俺の先輩になったんだコノヤロー」と9日に放送されたラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」で激しい口調で怒りを露わにし、バトルが勃発したのでした。
太田さん、ぜんじろうさんと直接対決?
ラジオ番組での発言を受け、ぜんじろうさんは12日のツイートで、太田さんの記憶が間違っているとしています。
さらには「『厄介な芸人』として、ラジオに乗りこもうかな(笑)」とのつぶやきも。
それに対し、14日に放送されたサンジャポで、太田さんは「これから先は水かけ論ですから」としつつも、ぜんじろうさんのツイッターでの発言に怒涛の反論を行いました。
そして「今度ラジオに呼ぶから!」とし、ラジオでの直接対決を持ちかけたのでした。
太田さんのぜんじろうさんの思い出
太田さんはラジオ番組内で、「俺のこと兄さん言ってたろうが」「散々相談にも乗ったのに…」と激しく昔の出来事を語っています。
太田さんの主張は、昔、爆笑問題の単独ライブに太田さんに対し「兄さん」と呼んで絶賛したり、また色々なことを相談したことがあった、というものです。
当時の関係や大切な思い出を忘れられたことが嫌な様子です。
かなり熱い口調だったので、相方の田中裕二さんがほとんど口を挟めないくらいでした。
田中さんは「ぜんじろうと俺らってほとんど同期ぐらいじゃない?」となだめていましたが、田中さんも「ぜんじろう」と敬称は付けていません。
太田さんとぜんじろうさんに対する声
この事態にネットユーザーをはじめ、有名人からも声が上がってきています。
ネットでは太田さんよりであり、この辺は知名度の差が考えられます。
それに対して、有名人はぜんじろうさん寄りです。
ナインティナインの岡村隆史さんは、「ぜんじろうさんの方が絶対、「太田より先輩」である」とラジオ番組で語っています。
またおぎやはぎは「(太田さんの発言を)全部信じていいのか解らない」とし、困惑しています。
この二人の発言に太田さんは「俺の人望のなさにビックリしましたよ」とやや呆れたように発言しています。
太田さんとぜんじろうさんは同期?
では、二人の実際の芸歴を比べてみましょう。
爆笑問題は、1988年3月に結成しています。
渡辺正行さんが主催する「ラ・ママ新人コント大会」でデビューし、太田プロにスカウトされました。
ぜんじろうさんは、吉本興業の若手お笑い学校であるNSCを5期生で、1987年に上岡龍太郎さんの弟子になっています。
初舞台は1988年に月亭かなめさんとコンビを組んで、『今宮子供えびすマンザイ新人コンクール』に出場し受賞しています。
どちらも88年であり、芸歴としてはほぼ同期です。
ただ、吉本興業では年齢は関係なく「一日でも早く入った方が先輩」であり、それを適用するならぜんじろうさんの方が先輩と考えられます。
太田さんの真意
ただ、太田さんの発言を見る限り、問題の本質は、「ぜんじろうさんが爆笑問題を後輩に見ていた」、という部分に集約できると言えます。
昔、「兄さん」と呼んできたのに、今売れ始めたから手の平を返して「後輩呼ばわり」するという姿勢に太田さんは噛みついている様に見えます。
そうなれば、
◯太田さんに対し、ぜんじろうさんは本当に「兄さん」と呼んだのか?
◯もしもそう呼んだのであれば、その真意はいかなるものか?
が議論の焦点になってきます。
これらに関しては続報が待たれるところです。
太田さんとぜんじろうさんのプロレス?
最も、太田さんのこの熱い発言に対して、テレビでもラジオでも、スタッフや観客席から笑いが飛んでいます。
太田さんの怒り方や口調が面白いからかもしれません。
プロレスのマイクパフォーマンスのような受け止め方をしている人も多く、誰しもが笑えるイベントとして捉えています。
ぜんじろうさんと一緒に仕事をしたことのある、タレントの大桃美代子は「プロのエンターテイメント」であると絶賛しており、どんどん盛り上がって欲しいとしています。
この辺は、この対決を見守る人達のほぼ総意なのかもと考えられます。
ぜんじろうさんと太田さんの最近の活動
ぜんじろうさんは、現在での知名度は高くありませんが、関西では知らない人がいないほどの方です。
「平成の明石家さんま」と呼ばれ、将来を嘱望された芸人でした。
ただ、そんなぜんじろうさんも大阪を出て東京に進出すると、空気の違いのせいかいまいちその実力を発揮できず、人気は落ちる一方でした。
レギュラー番組を全て失ったぜんじろうさんは、一念発起し、なんとアメリカへと活動の場を移します。
そこで日本人であることを強みとした芸を確立し、そこそこブレイクしています。
アメリカで知り合った女性と結婚し、本格的にアメリカで活動していくかと思われた矢先の今回の騒動。
ひょっとしたら日本に戻って活動を再開するきっかけになるかも、と考えている方もいます。
一方、爆笑問題はテレビの第一線として活躍し続け、今後もそこで活躍し続けるであろう芸能人です。
昔から際どい発言は多々あり騒動を巻き起こしていましたが、それは今でも変わらず、今回の件もその一つと言えます。
二人のやり取りに期待
どちらが先輩なのか、という上下関係というシビアな問題から端を発した騒動ですが、改めて通してみると中々ハラハラするエンターテイメントに繋がっている今回の騒動。
ぜんじろうさんと太田光さんは、同期なのか先輩なのか後輩なのか、両者のプロフィールや最近の活動比較しながら考えてみました。
今後の展開も注目です。